J1柏のMF小泉佳穂(28)が古巣に強烈な恩返しだ。2日のアウェー浦和戦で2得点に絡んで2―0の勝利に貢献し、チームを第4節を終えての首位へと押し上げた。

 昨季まで4シーズン浦和でプレーした小泉はこの日、左へのサイドチェンジをDF小屋松知哉の先制点につなげ、クロスでFW垣田裕暉のヘッド弾を演出した。「自分たちがやってきたことを表現できた。アウェーの埼スタはプレッシャーのかかる舞台だったが、スタイルを貫けた」と充実感を漂わせた。

 戦前から先制点の重要性をより理解していただけに、理想的な展開だった。「浦和の選手の心境を考えると、開幕3試合勝ってなくて、4節のホーム開幕戦は期するものがある中で、先制されるとかなりしんどい。なので、先制点を取れたのは大きかった。それに、その後も浦和の嫌がるプレーを継続してできたことも良かった」

 浦和戦のプレッシャーに打ち勝った好パフォーマンスでもあった。「(第4節で対戦が決まって)普通の精神状態ではなかった。こんなに早く当たると思わなかったし、早過ぎて嫌だった。キャンプから浦和戦を考えると寝れなくなるくらい。考えると鼓動が早くなる状態だった。僕にとって特別な意味を持つゲームに勝、てて率直にうれしい」

 試合前の選手紹介時には、浦和サポーターからブーイングも飛んだが、試合後は拍手もあった。「最後のあいさつの時、罵詈雑言じゃないけど、もっと何か言われると思っていたけど、温かい拍手に泣きそうになった。改めて自分にとって特別なクラブ、ファン・サポーターだと感じた」

 もちろん、これで満足してはいない。「うれしいけど、まだ始まったばかり。これから、うまくいかない時もある。そこをどう乗り越えていけるか。チームにとっても僕にとってもそこが大切になる」。さらなる成長を目指していく。