女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持する〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥(28)が、「WAVE」の頂点・レジーナ王座の2度目の防衛に成功した。

 昨年度のWAVEのリーグ戦「Catch The WAVE」を制覇し、宮崎有妃から同王座を奪取。今年の元日には狐伯を撃破した上谷は、今月2日のWAVE東京・後楽園ホール大会で初代王者の桜花由美(45)を迎え撃った。

 二冠王者の上谷は試合が始まると「来いよクソババア!」と挑発しあっかんべー。だが、あっかんべーをした指にかみつかれツバを吐きかけられる屈辱を味わわされた。これに激怒した上谷は場外戦に持ち込むと、エプロンからダイビングボディーアタックを炸裂し大暴れ。桜花を客席に投げ込むと水を吹きかけ高笑いした。

 だが、大先輩の予測不能な動きに翻弄され、コーナーで絞首刑に処されてしまいピンチに。その後試合時間が15分を過ぎても桜花の勢いは止まらず。チョークスラムや垂直落下式ブレーンバスターをくらい追い込まれたが、王者が意地の変型ブルーサンダーを炸裂。最後は「桜花コール」に包まれる中、上谷がスタークラッシャーをズバリと決め3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持った上谷は「おいクソババア、お前やるじゃん? 今日だけは言わせてもらうよ。楽しかったよ。ありがとう」と感謝を述べた。V2を達成し気分が良くなった女王は「沙弥様の勢いはまだまだ止まらねえぞ! これからもスターダムだけじゃなく、プロレス界全部をこのレジーナのベルトと共に盛り上げていってやるよ!」と宣言。次回の防衛戦の場所に4月1日新宿フェイス大会を指定すると、辺りを見渡し挑戦者を探し始めた。

 すると、セミファイナルで里村明衣子に扮し出場していたシン・広田さくらとPOP王者の炎華が登場。炎華から「WAVEにはまだ1番フレッシュな炎華がいます! 確かに先輩たちは強いけど、POPのベルトも守って勢いがあるのは炎華。挑戦させてください! クソババア」と挑戦を表明された。王者は炎華のアゴをつかむと「育ちが悪いね! でもやる? かわいい子猫ちゃん。本当にやれるの? 怖くない?」と語りかけると、炎華から「1ミリも怖くありません! やります!」とにらみつけられ王座戦が決定的になった。

 さらに里村に扮した広田からも「4月1日に炎華とやって、ベルト取られたら私とやれねえのは寂しいじゃねえか。だからベルトがなくなったとしても4月5日の刈谷大会でやろうよ」と提案され王者も受諾。2つの一騎打ちが決定的になった。

 WAVEの王者でもある上谷だが、翌日のスターダム後楽園大会で因縁の中野たむと世紀の〝敗者退団マッチ〟で激突する。前日にはアニメイト池袋本店で行われていた岡田太郎社長のトークショーに乱入し、中野を襲撃し話題を集めた。この日、王座を防衛し決戦に向け弾みをつけた上谷は「中野たむとはデビューしてからずっとやり合ってきて10回目のシングル。明日で私たちの物語は全て終わる。私の手でアイツを退団させて地獄の底に沈めてやる」と不敵な笑みを浮かべ去って行った。

 二冠王者の上谷から目が離せない。