新日本プロレスのIWGP・GLOBALヘビー級王者の辻陽太(31)が「NEW JAPAN CUP」(3月7日、後楽園で開幕)連覇への思いを明かした。前年度覇者として臨むトーナメントを制すれば、4月5日両国大会でIWGP世界ヘビー級王座(現王者は後藤洋央紀)への挑戦が決まる。悲願の団体最高峰王座戴冠、そして〝2冠王者〟を目指す辻の野望とは――。

大阪ではサンドカンJr.(左)とタッグを組んだ辻陽太似のマスカラ・カンタン酢トマト
大阪ではサンドカンJr.(左)とタッグを組んだ辻陽太似のマスカラ・カンタン酢トマト

 新日本は現在CMLLとの合同シリーズ「ファンタスティカマニア」を開催中。酷似したマスカラ・カンタン酢トマトが出場しているだけで試合は組まれていない辻だが、なぜか各会場に姿を見せており、取材を申し込むと、快く応じてくれた。

 前年度覇者にしてGLOBAL王者はなぜかNJCではシードから漏れ、1回戦でEVIL、勝てば2回戦でデビッド・フィンレーと激突するブロックに組み込まれた。今大会のシードに関しては内藤哲也が疑義を呈しているが、辻は「もちろん思うところはありますよ。ただ、これもIWGP実行委員会の現状なわけで…。俺としては一発勝負よりも、試合が続いている方が好きだったりするので、扱いに不満はありますけど、不利とは思ってないです」と〝オーバーキル〟は避けた。

 初戦の相手であるEVILには、11日大阪大会でゲイブ・キッドとのV2戦で死闘を繰り広げた直後に襲撃された因縁がある。「大前提としてH.O.Tのことは結構好きなんですよ。レスラーとしてEVILを尊敬できる部分も多々ありますし」と不敵な笑みを浮かべた辻は「本人は〝辻斬り〟とか言ってましたけど、時代の先頭を走っている俺に唾をつけておいた方がいいと思ってるんでしょうね。計算高い男なので。簡単に(バレットクラブ内の)軍団抗争には持っていかせないですよ」と迎撃に自信をのぞかせた。

 昨年はNJCを制しながら当時の王者・内藤に敗れ、IWGP世界王座奪取はならなかった。今年はGLOBAL王者として威風堂々〝2冠〟への道を歩む辻は「その先に俺が何をしたいかは、言わなくても皆さん分かると思います。IWGPヘビーを取り戻すと。2冠王者になれば、またその資格が生まれると思うし、現状俺にしかできないことかなと。後藤にもできない、でも、俺にはできることなのかなと」豪語。かねて提唱しているIWGPヘビーとインターコンチネンタル王座が統一されて生まれたIWGP世界王座解体を再び目指すつもりだ。

 新世代の台頭が続いてきた中で、ベテラン・後藤が最高峰王者となり、群雄割拠の様相を呈する新日マット。新時代の扉を開きし男が、NJC連覇で団体を前進させる。