巨人の開幕ローテーション争いがまさかの〝脱落待ち状態〟となっている。

 今季の先発陣は昨季のリーグ優勝に貢献したエースの戸郷や山崎伊、グリフィン、井上の4人に加え、中継ぎから転向を目指す西舘や京本、赤星、平内、堀田、新戦力の田中瑛など候補者がズラリ。昨季15勝を挙げた菅野がオリオールズに移籍し、1つ増えたローテ枠を若手たちが死に物狂いで狙っている。

 そのヤングGたちの仕上がりは軒並み順調で、阿部慎之助監督(45)も宮崎から2次キャンプ地の沖縄に移動する際、一人もメンバーを入れ替えなかったほどだ。キャンプイン当初の一軍メンバーがそのまましのぎを削り続けることは異例。チーム関係者も「ここまで競争が激しい春季キャンプも珍しいのでは。まだ〝投高打低〟の時期とはいえ、ほとんどの若手投手が結果を出しているし、阿部監督も最終的に結論を出すのはかなり難しくなるはず」と驚きを隠せずにいる。

 阿部監督は「ローテに入れなかった投手はロング要員として2人ほど入れておく。先発で誰かがズッコケたらそいつがローテに入る」と昨季と同様の起用方針を明かしている。ただ、現状では優劣をつけ難い状況で「誰かがズッコケない限り入ってこられない。一軍のローテに入り込むっていうのはなかなか大変だよ。容易ではないよな」とうれしくもあり悩ましげだ。

 キャンプはすでに折り返し、ナインは休養日だった19日にそれぞれ英気を養った。実戦が本格化し、一つのミスが命取りとなるサバイバルを勝ち抜くのは誰になるのか。