パドレスのダルビッシュ有投手(38)がチームに新加入した因縁のユリエスキ・グリエル内野手(40)を温かく迎え入れた。

 パドレスとマイナー契約を結んだキューバ出身のグリエルは2014年にDeNAでプレーし、その後に亡命。16年にアストロズでメジャーデビューした。17年のワールドシリーズ(WS)第3戦では当時ドジャースに所属していた先発のダルビッシュから先制本塁打を放った後、ダッグアウトで両目をつり上げるしぐさを見せながらスペイン語で「チニート(小さな中国の少年)」と口走り、人種差別問題に発展。グリエルはその後に謝罪したが、翌年の開幕5試合出場停止の処分を受けた。

 そんな因縁があるだけに両者の関係が心配されたが、ダルビッシュは18日(日本時間19日)、現地メディアの取材に「気にしていなかった」と一笑に付した。

 地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」によると、パドレスのAJ・プレラーGMはグリエルについて、ダルビッシュに少なくとも3回は確認したという。ダルビッシュは「気にしない」と過去をきれいに水に流しており、同紙は「彼の契約はダルビッシュ有の支持を得て行われた」と伝えた。

日本でも活躍したグリエル(2014年)
日本でも活躍したグリエル(2014年)

 そのグリエルはこの日、アリゾナ州ピオリアで行われているキャンプに合流。昨季はブレーブス傘下3Aでプレーし、8月末にロイヤルズに移籍して18試合に出場したが、打率2割4分1厘、6打点、0本塁打に終わった。

 6月には41歳を迎えるが、マイアミでグリエルらと自主トレしたチームの主砲、マニー・マチャド内野手(32)は「そこには20歳の若者がたくさんいた。彼(グリエル)は私たち全員を打ち負かしていた」と衰えがないことを力説。グリエルは快く迎え入れてくれたダルビッシュら新しい仲間にバットで恩返しできるか、注目だ。