パ首位のソフトバンクは11日の楽天戦(楽天モバイル)に9―2の逆転勝ちを収め、優勝マジックを「11」とした。今宮ら主力の奮起に加え、伏兵・緒方が2安打3出塁、好走塁を連発するなど躍動。層の厚さを証明し、4年ぶりのリーグ制覇にまた一歩前進した。

 2024年は文字通り「常勝復活の起点」となっている。柳田ら主力の離脱で危機に直面しながら空いた枠を中堅、若手が競争するようにアピール。それが一軍の壁にはね返されてきた選手個々の成長を促し、チーム力アップにつながった。育成面でもドラフト1位新人・前田悠伍投手(19)が球団肝いりの「特別育成プログラム」にのっとり、すでに「一軍予備軍」として二軍の先発ローテーションに定着している。

 常勝を後押しする朗報は続き、前田悠とともに将来を嘱望されるキューバの新星左腕も母国の英才教育の下、着実に成長ステップを踏むことになりそうだ。

 今年1月に育成契約で入団した「モイネロ2世」の呼び声高いダリオ・サルディ投手(18)が今秋開催される「第3回プレミア12」に出場するキューバ代表の有力候補に挙がっていることが判明。現地の球界関係者によれば「国際主要大会に18歳で出場を果たせば、キューバでも珍しい事例。モイネロをイメージして英才教育の一環で代表招集に向けた準備が進められている」という。モイネロがキューバ代表に初選出されたのが15年に開催された「第1回プレミア12」で当時19歳。そこから鷹と「赤い稲妻」の絶対的主力へと駆け上がった。

 サルディは今季ここまで非公式戦16試合に登板して6勝1敗、防御率2・81の成績をマークし、ポテンシャルの高さを証明している。コンディション面の問題などがなければ大抜てきの可能性は高く、国際主要大会への参加がさらなる成長促進につながりそうだ。