痛恨の敗戦だ。巨人が3日のヤクルト戦(京セラ)で延長10回に3―4で敗れ、首位浮上を逃した。
まさに天国から地獄だった。8回まで無得点に抑えられ、3点ビハインドの9回二死二、三塁の場面でモンテスが値千金の来日1号3ラン。土壇場で同点に追いついて延長戦に突入したが、10回から登板した守護神・大勢が二死二、三塁から並木に決勝打を許した。
15試合ぶりの失点が敗戦に直結したが、試合後の阿部慎之助監督(45)は「そんな時もある。そこ(同点)まで持ってこれたっていうのは大きな収穫として、明日につなげてもらいたいな」と剛腕を擁護しながらチームに奮起を促した。
この日の試合途中には首位の広島がDeNAに敗れ、勝てば再び首位に立てるチャンスだった。0・5ゲーム差とあって機会はまだあるが、阿部監督の必死さがうかがえる場面もあった。
普段はどんな試合展開だろうが自軍にミスがあろうが表情を変えず、感情を表に出すこともほとんどない。しかし、土俵際まで追い詰められ、ノーアーチだったモンテスに〝劇弾〟が飛び出した瞬間には子供のように大喜び。その姿を目撃した首脳陣やナインにも笑顔の輪が広がった。
チーム内には以前から「正の感情は出しても悪い影響はないはず。うれしい時は感情を素直に出してもいいのでは」との声も出ていたが…。抜け出せそうで抜け出せないもどかしさを抱えながらも、阿部監督の表情も今後のカギを握るのかもしれない。












