女子プロレス「マリーゴールド」の林下詩美(25)が、世界の壁にはね返された。

 13日の東京・両国国技館大会では、米WWEスーパースターのイヨ・スカイとシングルで対戦。プロレスラーになることを志すきっかけになった憧れの大先輩との、奇跡の一戦が実現した。

 だが、日本女子プロレス界の至宝が圧倒的な差を感じる展開となった。世界最高峰の技の前に防戦が続き、雪崩式ジャーマン、ハイジャックボムを決めても、カウント2で返される。最後は圧巻のムーンサルトプレスに沈み、23分1秒の夢の時間は終わった。

 試合後「やっぱり、イヨ・スカイはすごかった。壁の高さを感じましたよ」と口にした詩美は、「全く自信がなかったわけじゃなく、本当にスリーを取って勝つつもりで挑んだんですけど。どんな技も返されたし、イヨさんも一発一発がすごくて…。キャリアとか経験の差も感じたんですけど、世界は広いな、すごいな、規模が違うなと思いました」と潔く完敗を認めた。

 しかもイヨは今月末の日本公演(26日大阪、26&27日両国)を控えていることから、悪のユニット「ダメージCTRL」の一員として繰り広げる極悪ファイトを封印。日本公演と差別化するため、あえて今回は日本仕様のスタイルが中心だった。

 詩美も「今日の相手はイヨ・スカイだったんですけど、私が初めて見たときから憧れていた紫雷イオも見られたのかなと思います」と感じたが、戦前に予告していたイスやテーブルを使ってのラフファイトまで引き出すことはできなかった。

 それでも下を向くつもりはない。「新しい夢もできました。イヨ・スカイを超えて、林下詩美がさらなる飛躍をしたいと思います。私の次の夢も必ずかなえたい。今日を機に駆け上がっていきます」。再び対角に立つ日を夢見て、詩美の新たな戦いがスタートする。