打線覚醒? 広島は10日の中日戦(マツダ)に6―3で快勝。新井貴浩監督(47)のタクトがハマった鮮やかな逆転勝利だった。 

 この日は中日先発・左腕・松葉を念頭に置き、6番までに右打者4人を配置。4回に広島先発・アドゥワが竜の助っ人・カリステに先制2ランを浴びる展開となったが、直後から赤ヘル打線が火を噴いた。

 指揮官の采配的中となったのが、前カードの阪神戦でも活躍した末包昇大外野手(27)、中村健人外野手(26)の右打者2人。2点を追う4回二死一塁では、5番に入った末包が投手強襲安打で一、二塁と好機拡大し、続く6番・中村健が「低めで誘ってくる投手、浮いてきたボールは全部いこうと」と、左腕のチェンジアップを左翼前に弾き返した。

 この一打で1点差とし、続く矢野も「良いところに落ちてくれました」と初球を左前に落とす適時打で2―2。さらに6回二死一、二塁から4番・小園の決勝適時打、7回には代打・松山の適時打など、8回までに5本の適時打を浴びせた。

 今季初先発マスクの石原貴規(26)も複数安打、1番・秋山、7番・矢野が今季初の猛打賞と、一気に打線がつながり、今季最多タイの15安打で中日投手陣を沈めた。

 4試合ぶりの2桁安打で一気に活性化した打線に新井貴浩監督(47)は「本当に若い選手はいいものを見せてくれた」とニッコリ。今季3度目の3連勝、4月4日以来の貯金「1」とし「本当にいいゲームだったと思います。今日は若手も中堅もベテランもみんなで頑張ってとった1勝で、同じ1勝でも価値のある1勝」と、さらなる浮上へ手応えを深めていた。