女子プロレス「スターダム」31日の山形大会で〝お騒がせ女〟ことジュリア(30)が、所属でのラストマッチで妹分・鈴季すず(21)と激闘を繰り広げた。

 試合は15分1本勝負で行われ、開始から視殺戦を繰り広げた2人は、試合中盤になると強烈なイタリアンフック合戦で互いの力をぶつけ合った。10分過ぎには鈴季の強烈なハイキックで流れを奪われ、雪崩式フランケンシュタイナーで吹っ飛ばされてしまう。さらに狂乱娘の勢いは止まらず、雪崩式ドルフィンバスターでマットに叩きつけられた。

 ジュリアも負けじとノーザンライトボムを仕掛けようとするが、これを回避されテキーラショットをくらってしまう。その後も鈴季にペースにつかまれ、ジャーマンでぶん投げられたところで、試合終了のゴングが鳴った。

 マイクを持ったジュリアは「所属最後のシングルの相手は、すず以外考えられなかった。一度離れ離れになってしまって、でもこうして再会できて。リングはつながってるんだって最初に教えてくれたのはすずだった」と語り「悔いなく戦ってきたつもりだけど、ちょっと今、気が変わったというか…。もうちょっと試合させてもらってもいいですか? 今ここで、時間を少しでいいからお願いします! まだやりたい。すずに勝ちたい」と岡田太郎社長に延長戦を懇願。鈴季も応じ、岡田社長から5分間の延長戦が認められた。

鈴季すず(左)に遠慮ない蹴りを浴びせるジュリア
鈴季すず(左)に遠慮ない蹴りを浴びせるジュリア

 再びゴングが鳴ると、ジュリアがエルボーを乱れ打つ。すずも渾身のエルボーを返し、ジャーマンで投げ飛ばす。一進一退の攻防が続く中、ジュリアが雪崩式のダブルアーム式ブレーンバスターからのバックドロップで仕留めにかかった。

 試合の残り時間が2分を切ったところでテキーラショットをくらい意識が遠のきかけたが、得意のグロリアスドライバーをお見舞い。それでも立ち上がった鈴季にジャーマンで投げられ、妹分の成長を肌で感じた。すずにウラカン・ラナで丸め込まれたジュリアがそれを返した瞬間、試合終了のゴングが鳴り、延長戦も時間切れ引き分けに終わった。

 合計20分の戦いを終えたジュリアは、妹分への気持ちが爆発。かつてアイスリボンの寮で生活をともにした2人は一度はたもとを分かつも、スターダムマットで再会。だが、再び別れのときがやってきた。「勝てなかった…。勝ちたかった…。すずがこんなにたくましくなって。(ゴッデス)チャンピオン取って、5STAR優勝して、すずがここまで来た。すずのことをずっと思い続けてきてよかったなって思いました」と目を細めるや、「リング上では2回目のお別れになっちゃうね。ゴメンね。いつも自分勝手で」と謝罪した。

 さらに号泣する鈴季に「決着はつけられなかったけど、また会えるから。もっとお互いにでっかくなって。その時まで決着をつけるのはお預けってことでいいよな? プロレス界の顔に絶対なれよ。期待してるよ。頑張れ」と語りかけた。

 すると鈴季からは「ジュリア、大好きだよ。お前のこと嫌いになったことなんて一度もねぇんだよ。ずっとずっとお前のこと大好きだったんだよ。絶対また、お前の目の前に立ってぶん殴ってやるから。期待しとけよ」と惜別のメッセージを送られた。

 最後にジュリアは「みんなありがとう!」と絶叫。2人は肩を組んでリングを後にした。