自民党の二階俊博元幹事長は25日に党本部で開いた会見で、次期衆院選に立候補しない意向を表明した。

 二階氏は85歳。安倍、菅両政権で幹事長を最長の5年2か月間にわたり務め上げ、同党の重鎮として知られる。

 二階氏は側近の林幹雄衆院議員を伴い行った会見で「派閥の政治資金問題で政治不信を招いて深くおわび申し上げたい。政治責任はすべて監督責任の私にある。政治責任者を明らかにすべく、本日、岸田首相に伝えた」と述べた。

 不出馬の背景には「志帥会」(二階派)を含む同党派閥資金パーティー収入不記載事件があったからか、年齢の問題なのか問われた二階氏。林氏が「不記載だ」と答えた後、二階氏は「(立候補に)年齢の制限があるか。おまえも(質問した記者に)、その年が来るんだよ」とすごむ場面があった。

 二階氏は一昨年までの5年間に政治資金収支報告書への不記載額が3526万円。キックバック(還流)分の不記載があった同党議員82人中で最多額だった。

 今後、二階氏の不出馬表明は政界にどういう影響があるのか。

「野党側は派閥パーティー券収入不記載事件に関して二階氏の説明が不十分だとして批判を強めています。次の選挙までは政治家なわけですから、政治倫理審査会への出席を求めています」(永田町関係者)

 一方、同党議員は「岸田首相は二階氏に対する裏金事件をめぐる処分を見送るのではないかとの観測が出ています。そうなった場合、わが党の支持者が納得するのか」と不安の口にした。