新日本プロレスの棚橋弘至(47)が、10日に急逝したフリーのプロレスラー、吉江豊さん(享年50)をしのんだ。

 15日に前橋市内で営まれた吉江さんの葬儀・告別式に参列。弔辞では、一番の思い出として2003年6月に吉江さんとIWGPタッグ王座を戴冠したことを挙げた。「当時の試合をじっくり見てみると、僕はほとんど活躍していなかった。2人で組んでいて感じていたのは、コーナーで吉江さんが待ってくれているという安心感の大きさ。僕が好き勝手やって、あとは吉江さんお願いします!という感じだった」と振り返る。

タッグ戦で合体攻撃を見せる吉江さん(左)と棚橋(2003年)
タッグ戦で合体攻撃を見せる吉江さん(左)と棚橋(2003年)

 吉江さんからは多くのことを学んだ。「とにかく受け身がめちゃくちゃ上手だった。長州力のラリアートをくらって、一番の受け身をとるのは吉江さんだと思う」。メンタルも強靱で「どんなビッグマッチ、大先輩が相手でも平常心。試合が始まる直前まで冗談を言える人だった。僕が後輩だったから見せなかったのかもしれないけど、試合に臨むにあたっては、常にどんと構えてくれていた」という。

 吉江さんは、1999年に新日本に入門した時の寮長でもあった。「とても優しくて、あまり怒られたこともない。当時の思い出としては、ちゃんこを幸せそうに食べているというイメージが強い」。温厚な人柄ゆえ、多くの人から愛された巨漢レスラーの魂は、永遠に後輩たちの中に生き続ける。