世界最大団体の米「WWE」は6日、元女子プロレスラーの〝女帝〟ことブル中野(56)が、2024年の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りしたと発表した。日本人レスラーとしては10年の故アントニオ猪木さん、15年の藤波辰爾、20年の獣神サンダー・ライガー、23年のグレート・ムタに続く5人目の選出。日本人女子では初の快挙となる。

 WWEのCCOを務めるトリプルHは自身のX(旧ツイッター)で「忘れがたい容姿と、1マイルにわたる極悪の走りを備えた、信じられないほどの才能。ブル中野は単に史上最高の女子レスラーの一人であるだけではない。彼女は史上最高のプロレスラーの一人だ」とポストし、〝女帝〟をたたえた。

 1983年9月、本名の中野恵子で全日本女子プロレスマットでデビュー。85年にダンプ松本率いる極悪同盟に強制加入させられ、ブル中野に改名した。髪をビジュアル系ロック風に染めてヌンチャクを振り回す極悪ファイターに転身し、全女のトップレスラーに上り詰めた。

 90年1月に団体最高峰のWWWA世界シングル王座を初戴冠すると、1057日の同王座史上最長保持記録を樹立。93年から米WWF(現WWE)に参戦し、アランドラ・ブレイズと抗争を繰り広げた。

 帰国後の94年11月20日東京ドーム大会ではブレイズを破り、日本人では初となるWWF世界女子王座を奪取した。96年から再び米国マットに参戦。WCWマットでメデューサ(ブレイズ)らと激闘を繰り広げた後、97年に左膝靱帯断裂により現役を引退した。

 今年の殿堂入り式典は、4月6日(日本時間7日)と7日(同8日)の祭典「レッスルマニア40」(ペンシルベニア州フィラデルフィア)に先立ち、5日(同6日)に同地のウェルズファーゴセンターで開催される。今年は、フィラデルフィアにあった伝説のハードコア団体「ECW」元オーナーで「ザ・ブラッドライン」の特別顧問、ポール・ヘイマンの殿堂入りが発表されていた。