次は東京ドームで兄弟そろい踏みだ。ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチが24日、東京・両国国技館で行われ、王者の井上拓真(28=大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)を9回44秒KOで破り、初防衛に成功。5月6日に東京ドームで開催と海外で報道されている、スーパーバンタム級4階級制覇王者の兄・尚弥(大橋)とルイス・ネリ戦への参戦に大きく前進した。
IBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛した「過去一」というサウスポーの強敵の攻撃に冷静に対応しながらも、なかなか崩せなかった拓真。しかし、ボディー攻めで流れを引き寄せて迎えた9回、接近戦で打ち合う中、右ボディーを突き刺してダメージを与えると、追撃の右ボディーでダウンを奪う。アンカハスはうずくまって立ち上がれず、10カウントを聞いた。
強敵を乗り越えた拓真はリング上で涙し、父の真吾トレーナー、尚弥と喜びを爆発。インタビューでは「試合当日まで不安でいっぱい。勝てるか負けるか分からない極限の状態で練習してきた」と安どした。これまでKO勝ちはわずかに4だったが、見せ場を作っての勝利に「判定続きでお客様も退屈したと思いますし、変わったところを見せられて最高です」と満足感をにじませた。
これには大橋会長も「今日は兄より上。大きな壁を破って、新しい井上拓真が誕生した」と成長を評価。東京ドーム決戦に関する質問も飛んだが、公式に発表されていないためか、返答を拒否した。
しかし、次戦は同級1位の石田匠(井岡)との指名試合と明言。「ケガもないので、井上尚弥と一緒にできると思う。また兄弟そろって、すごい試合を見せてくれると思う」と、2か月余りしか間隔のない東京ドーム決戦へ間に合う見通しを口にしてしまった。













