32シーズン目の明治安田J1リーグが、23日に開幕した。新スタジアム元年の広島が浦和に2―0で勝利し、鹿島は敵地で名古屋に3―0で快勝。昨季は神戸の初制覇で幕を閉じた中、2024年はいかなる展開となっていくのか。豊田スタジアムで行われた名古屋―鹿島戦を現地観戦した元日本代表FWの武田修宏氏(56=本紙評論家)は、〝戦国時代〟との予測を立てた。

 今年もJリーグの季節がやって来た。広島は新本拠地の公式戦初戦で新加入のFW大橋祐紀(27)が2得点の活躍。一方、国内タイトルに限れば8シーズン連続無縁となっている鹿島は、敵地で勝ち点3をゲット。今季から指揮を執るランコ・ポポビッチ監督は「攻守にやってきたことを見せられた」と手応えを口にした。

 開幕を心待ちにしていた武田氏は、豊田へ足を運んで改めてJリーグのよさを肌で感じた。「開始3時間前から、たくさんのサポーターがスタジアムに集まっていて、地域の浸透ぶりを感じたし、こういった方々に支えられているんだなと思った。ピッチに入れば、すごい熱気だったね」。試合前にはJリーグの野々村芳和チェアマンや、視察に訪れた日本代表の森保一監督と久々に会ったという。

 今季に目を向ければ、混戦を予測する。「どこのチームが特別強いとか弱いというのはない。戦国時代と言えるだけに、優勝のチャンスはどこにもあると思う。逆に今季は3つの降格があるし、どのチームにもピンチがあるってことだね」。実際、昨年の開幕前は神戸に優勝ムードはなかった。武田氏は「去年のキャンプ時に心配していた神戸が優勝したからね」と振り返る。

 勝負を分けるポイントについては「助っ人外国人のデキが優勝や降格を決めることになりそう。チームにフィットするようなら、うまくいくし、そうならなかったら厳しくなるだろうね」。

 下馬評では、昨季優勝の神戸や2年連続3位の広島、昨季2位の横浜Mなどが優勝候補に挙がるが、終わってみれば予想外の結末になっているのだろうか。