アウトドアブランド大手スノーピークが20日、MBO(経営陣による買収)によって株式を非公開化すると発表し、株主から戸惑いの声が上がっている。

 米投資ファンドのベインキャピタルと組み、1株1250円(20日終値1138円)でTOB(株式公開買い付け)を行い、買い付け総額は約340億円。TOBが成立すれば東京証券取引所の上場は廃止される見込みだ。

 今年に入り、日経平均株価は約34年ぶりに3万8000円の大台に乗せ、バブル期につけた史上最高値3万8915円を視野に入れるなどにぎわいを見せている。

 一方でスノーピークは13日に2023年12月期の連結純利益が前期比99・9%減の100万円と発表し、衝撃を与えた。翌日、株価は大きく下げたがMBO検討の報道を受け上昇。19、20日には2日連続でストップ高となるなど荒い値動きを見せた。

 スノーピークはスタイリッシュなデザインで人気を集め、コロナ禍のキャンプ需要で売り上げを伸ばし、株価も上昇。一時、4490円の高値を付けたことも。しかし22年に3代目社長の山井梨沙氏が既婚男性と交際、妊娠を理由に社長を辞任し世間を騒がせた。

 こうしたドタバタ劇の影響もあってか、売り上げも株価も低迷する事態となっていた。

 株主の1人は今回のMBOに対して、こう戸惑いを口にする。「3000円台で数口持っており、決算を見てロスカットも考えていましたが大損には変わりません。決算発表での純利益99・9%減には違和感をおぼえましたし、今回のMBOにすっきりしない部分もあります」

 投資は自己責任だが、株主にとって3代目社長の不倫劇に続き、振り回された印象だ。SNS上にも「MBOのやり口どうなの?」といったタイミングを疑問視する声も上がっている。