次なる課題は――。東京スポーツ新聞社制定「2023年度プロレス大賞」で殊勲賞を受賞したのが新日本プロレスの前IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(34)だ。昨年は団体の枠を超えた活躍でジュニアを活性化させ、MVP投票でも内藤哲也(41)に次ぐ19票中6票を獲得。1982年度の初代タイガーマスク以来となるジュニア戦士によるMVP獲得を掲げて久しいヒロムは、今年こその悲願達成を誓うと同時に新たな使命感に燃えている。

 ――昨年を振り返って

 ヒロム ジュニアを盛り上げることができたかなと。それが一番の目的だったので、まず(3月に後楽園で)「オールスター・ジュニアフェスティバル」を開催できたのが大きかったですね。

 ――目標のMVPにはあと一歩届かず

 ヒロム これが現実ですし、やっぱり世間に響かなかったのが内藤さんと違った部分なんだなと受け止めましたね。そういう意味で武藤(敬司)さん(の引退試合の相手を内藤が務めた)っていうのは大きかったんじゃないかと正直思うので…今思うと実質、武藤さんに負けたなと。

 ――「対世間」が今後の課題だと

 ヒロム 確かに41年前に初代タイガーマスクさんがジュニア選手としてMVPを受賞したときも、やっぱり世間に名前が響いたのが大きなポイントだと思うので。ジュニアとして世間に届く何かをすることが去年はできなかったのかなと。それでも(MVP投票で)2位の得票はうれしいと思いますね。ここ最近のジュニアでそういう選手はいなかったので。

 ――今年の抱負は

 ヒロム IWGPジュニアのベルトは失ってしまいましたけど、今年は自由に羽を伸ばしてやりたいという思いもありますね。去年も楽しんではいたんですけど「ジュニアを絶対に盛り上げないといけない!」という思いがあり過ぎたのかもしれないので、今年はもう少しリラックスして、いろいろと遊びを入れたいなというのがあります。

 ――リング外の目標は

 ヒロム それはやっぱり「月9」ですね。

 ――月9だと…

 ヒロム「仮面ライダー」にもジョゼフ乱堂として出てるんですけど、これはいつか変身までこぎつけたいなと。そっちでも力を入れて、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)ぐらいになってみたいというのはありますよね。

 ――プロレスラーと俳優の二刀流を目指すと

 ヒロム ホラー映画が好きで、永遠のあこがれは「13日の金曜日」のジェイソンなんですよ。いつか役をやってみたいと思ったことがあるんですけど、身長が高くないとジェイソンじゃないので…(エルム街の悪夢の)フレディもありかなと。俳優さんだと北村一輝さんの演技が好きですね。あと、ちまたで「似ている」と言われてます石原さとみさんと共演してみたいです。

 ――…。似ているのはアルコ&ピースの平子祐希の間違いでは

 ヒロム 平子さんと石原さとみさんと言われるのが多いんですよ。だから平子さんとも会ってみたいんですよね。真面目な話に戻ると、やっぱりプロレスだけで世間に響かせるってすごく大変だと思いますし、高橋ヒロムを知ってもらうことがすごく大事なので、いろいろな仕事をしてみたいと思います。

左から石原さとみ、高橋ヒロム、アルピー平子祐希
左から石原さとみ、高橋ヒロム、アルピー平子祐希

 ――新日本はオカダ・カズチカが退団し転換期

 ヒロム オカダさんは自分がいなくなるから「ピンチだぞ」と言ってたと思うんですが、確かにいなくなるのはデカいなって思うんです。でも、オカダさんがいたことが忘れられてしまうくらい物ごとが動くのが早いのが新日本プロレスなので。そこは意外と安心している部分はありますね、新日本プロレスに対して。何しろ高橋ヒロムがいますからね。逆に、外から見た新日本プロレスで何か気づいたことがあったら言ってくれたらアドバイスにもなるので、これからも見守ってくださいって思います。

 ――その上で今年こそMVPだと

 ヒロム それは間違いないでしょうね。今年こそ取ります。内藤さんとまた違った形のMVPの取り方を、俺がしようかなと思ってますよ。

 ☆たかはし・ひろむ 1989年12月4日生まれ。東京・八王子市出身。新日本プロレスに入団し、2010年8月24日新木場大会(対三上恭佑)でデビュー。17年1月4日東京ドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王座を初戴冠。22年に史上初となる「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」3連覇を達成した。必殺技はTIME BOMB。171センチ、88キロ。