2022年北京五輪の期間中にドーピング疑惑が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)に4年間の資格停止処分が下ったことを受け、同国の先輩にあたる平昌五輪フィギュアスケート女子銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワが擁護した。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、4年間の資格停止処分とその間の大会での成績は失格処分とすることを発表。処分は21年12月25日から4年間となり、失格処分は同日以降に出場した全ての大会が対象となり、北京五輪団体の金メダルもはく奪となる見込みだ。

 この決定にロシアでは衝撃が広がっており、フィギュアスケート界からは反発の声が続出。ワリエワの先輩にあたるメドベージェワも声を上げた。

 自身のSNSで「この騒動が起こった時、私は中国でカミラの隣にいた。内面も外面もすべての感情を目にした。彼女が何が起きているのか理解できず、どれほど心配し、同時に憤慨していたかを覚えている。これは、意図的にドーピングをしたアスリートの振る舞いではありません」とワリエワの無実を主張。

 さらに「五輪が終わってからすでに2年も経ってから、どうして最後に決断を下すことができたのか! そこには官僚主義がたくさんある。そして、なぜスケーターにドーピングが必要なのだろうか? 陸上競技、スキー、バイアスロン、長距離選手なら分かるが、フィギュアスケート選手はどうか? 4回転トーループでジャンプするのに役立つ薬なんてあるの? レシピを教えてもらえませんか?」とフィギュアスケート選手にとってドーピングは無意味であるため、そんなことをするわけがないと持論を展開した。

「ワリエワはトリメタジジンについて何も知らなかったと自信を持って言える。そして、何のミスもしていない選手が意図的にメダルを剥奪されるのは非常に残念だ。他国の選手が同様の状況で無罪となった例は何十も挙げることができるが、それはしません。会ったときにカミラをしっかりと抱きしめる力を蓄えておこうと思う」と同様のケースでは通常失格になることはないと強調。ウクライナ侵攻によって国際大会から除外されて批判を集めるロシア人選手だったために不当な失格処分を受けたとの見解を示した。

 ワリエワの失格問題は尾を引きそうだ。