昨年12月23日付で新日本プロレス社長に就任した棚橋弘至(47)は、異例の社長初陣を勝利で飾れなかった。

 新日本史上4人目の選手兼社長に電撃就任後、初試合は新日本ではなく他団体出陣のノア2日東京・有明アリーナ大会。HAYATAと組み、ザック・セイバーJr.&小川良成と激突した。しかも4日にホームの新日本・東京ドーム大会では、ザックのNJPW WORLD認定TV王座に挑戦する。タイトル前哨戦としても負けられない一戦となった。

 いきなり先発を買って出た棚橋には、観衆から何と「社長」チャント。ザックと対峙すると、グラウンドで激しい攻防を繰り広げた。不意のローキックにはブーイングが上がったが、エルボーからボディーアタックでザックを押し込んだ。

 HAYATAが相手チームに捕まるも、交代してフライングフォアアームからザックの右脚に集中攻撃。ロープを使ったドラゴンスクリューを、ザックと小川に決めてみせた。ザックのコブラツイストも切り返してコブラツイストで反撃。だが、ザックと小川の師弟コンビの連係で左腕を狙われて苦しい展開が続いた。

 何とかスリングブレイドを小川にさく裂させて逆転を狙ったが、ザックの強さはすさまじい。最後はHAYATAが、ザックの変型レッグロックに捕獲されてタップアウト。棚橋は社長初陣とタイトル前哨戦で、白星を手にできなかった。

 それでも、バックステージでは「久しぶりにノアさんのリングに上がらせてもらって、棚橋コールなのか、社長コールなのか本当にたくさんの応援をしていただいた」とノアファンに感謝を述べた。

 肝心の試合については「もう少し試合に絡んでいきたかったけど、こればっかりはタッグマッチのめぐり合わせ。ただ、不安はないですね」ときっぱり言い切った。

 続けて「これから僕が成し遂げていくことには、すべて『社長初』がつく。いろいろ野望もあるし。新日本全体のかじ取りを任された暁には、ノアさんにせっかく上がらせてもらったんで、全員乗っけて連れて行きますよ」と言い、今後のノアとの関係強化も示唆した。

 最後は新日本社長として「あさって新日本プロレス東京ドーム大会、お願いします」と言ってから一礼。まずは選手兼社長として順調なスタートを切ったが、4日の東京ドーム大会の王座戦では選手としての真価が問われそうだ。