来季は新天地のドジャースでメジャー7年目を迎える大谷翔平投手(29)の成績予想が早くも白熱している。

 唯一無二の投打二刀流男はどんなパフォーマンスを発揮するのか。10年総額7億ドル(約1015億円)の歴史的メガ契約を結んだ1年目。右ヒジを手術した影響もあり、来季はほぼ打者に専念することが確実となっている。となれば、バットでさらなる爆発が期待されるのが自然の流れだ。そんな中でMLB関係者が口をそろえるのが「間違いなく打点は増える」との見解だ。

 今季の大谷は44本塁打を記録し、日本人選手で初の本塁打王に輝いた。その一方で打点は「95」。自身が2021年にマークしたキャリアハイの100打点にあと一歩及ばなかった。それでも〝打点爆増〟が見込めるのは、来季は投手としてプレーする負担が減ることも大きな要因の一つに挙げられている。

 大谷は今季23試合に先発し、そのすべての試合で「指名打者」としても出場した。打順はすべて上位。2番が12試合と最も多く、3番が10試合、1番が1試合で必然的に初回の攻撃で必ず大谷に打席が回る状況となっていた。

 上位打線の中でも2番での起用が多かったことにはもちろん理由がある。「特にビジターの試合では先に打席に立ってから、先発投手としての初回を迎える。エンゼルスも途中で気づいたけど、3番はリスクがある。初回の攻撃が3人で終われば、大谷はすぐにグラブをつけてマウンドにいかなくてはならなくなる。万一の事態に対しての時間もほぼ取れない。だから後半はほとんど2番だった」(MLB関係者)

 起用する側とすれば、あらゆる事態を想定しなければならなかった。投手・大谷が攻守の切り替えに要する時間だけでなく、打撃後の走塁などでのアクシデントに見舞われる可能性だってある。だからこそ「リアル二刀流」で出場した今季の3番での起用は6月以降1試合のみ。リスクを軽減するため、球宴明け以降は全試合で2番での出場となった。しかし、投手を封印する来季はそうした制約からも解放されるわけだ。

 加えて、ドジャースでは大谷の周囲を固める強力布陣が追い風を吹かせそうだ。ベッツやフリーマンなど今季100打点以上をマークした選手が複数おり、3番までの上位打線はすでに充実。来季の大谷は4番以降の打順に組み込まれる可能性もある。つまり、強力な上位打線を「本塁にかえす」ことが主な役割となりそうなのだ。

「大谷は何も悪くないけど、44本も本塁打を打って95打点は誰が見てもやや少ないなって感じるよね。(今後は)3番よりも後ろの打順なら、そんなことはなくなる。仮に本塁打が今年と同じでも、打順が今年より後ろになれば打点は格段に増えるはず」(同)

 過去の日本人メジャーリーガーでは05年にヤンキース・松井秀喜が記録した「116打点」が最高だ。今や世界最強打者となった大谷ならば〝ゴジラ超え〟も難なくクリアするかもしれない。