2024年こそ「エンジョイ・ベースボール」を…。巨人・岡本和真内野手(27)が主将として2年目のシーズンを迎える。

 チームは2年連続で屈辱のBクラス。監督の交代劇にも見舞われ、4年ぶりのV奪回へ体制を一新して臨む。ただ、チームの根幹は変わらない。岡本和は「門脇でいいと思うんですけど。いつでも代わる」と勝手に1年でキャプテンを辞めようと画策(?)していたが、当然そんなことは認められず、ユニホームに「C」マークをつけてチームを引っ張っていく。

 プレー中はぬりかべのようにほぼ無表情。グラウンドやテレビ中継のカメラから死角となるベンチ裏で時折暴れることもあるが、基本的には他人が岡本和の感情を読み取ることは難しい。だが、見た目では分からなくても誰よりも責任感を持ち、勝利に飢えている。

 23年は開幕から波に乗れず、一時は最下位にも転落。岡本和は不動の4番打者として本塁打や打点を稼いだが、なかなかチームを浮上させられないジレンマも抱えていた。そんな日々が続いたある日、岡本和はこんな〝本音〟を打ち明けてきた。

「どうやったら勝てるんですか? 僕、楽しく野球やりたいんですよ。何がいけないんですかね…」

 いくら自分や野手陣が得点しても、そのリードを不安定な投手陣がすべて吐きだす。先発が試合を作ったかと思えば、救援陣が踏ん張れずに手痛い逆転負け。逆もしかりで好投した投手陣を援護できず、見殺しにしたこともあった。とにかく歯車がかみ合わない。何をどうやっても勝てない岡本和の表情はいかにもつまらなさそうだった。

 自身3度目の本塁打王(41発)に輝き、セ2位の93打点をたたき出しても主砲の力だけでは勝ち続けられない。主将、そして中心選手の自覚十分の背番号25が心の底から笑えるかは、チームが優勝できるかにかかっている。