4年で1億円アップは偉大だ。ソフトバンクの和田毅投手(42)が25日に福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3500万円増となる年俸2億円プラス出来高でサインした。

「松坂世代」最後の現役選手で、来年2月に43歳を迎える。左肩の故障を乗り越え、2020年の年俸1億円から一度もダウンすることなく2億円の大台に返り咲いた。球団側としても40歳を超えた選手に20代、30代のような先行投資はあり得ないだけに価値ある契約だった。

 プロ21年目となった今季は21試合に登板して8勝6敗、防御率3・24。7年ぶりに100回以上をクリアして、存在感を放った。すでに小久保新監督からは「開幕投手候補」に挙げられている。今年8月のオリックス・宮城との投手戦で7回零封の快投を演じて以降「自分じゃないのが理想だけど、エースとしてもう一回マウンドに立つ気持ちがよみがえってきた」と奮起。心技体が充実しているからこそ、アラフォーで2億円超えの提示を受けた。

 和田は「明日、急に投げられなくなっても不思議はない。そういう年齢であることは理解している」と話す。球団のリスクも承知しており、夢と希望を届ける存在であることも自覚している。

「年齢に関係なく頑張れば上げてもらえるってことが示せた。しっかりやれたからこそ、今回バンと2億円を超えた。そこは球団の自分に対しての信頼の証し。規模的には(ドジャースの)大谷君や由伸君クラスではないけど、選手として期待してもらっているというのはうれしい」。40歳を超えてこれほど昇給が続くのは、スポーツ界の〝原理〟に逆行する。

「来季はイニング数を伸ばせるところまで伸ばしたい」。限界への挑戦が、これからも後進の希望となる。(金額は推定)