〝年長者〟の風格をにじませた。フィギュアスケート男子で世界選手権2連覇中の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が、全日本選手権3日目(23日、長野・ビッグハット)のフリーで、193・35点をマーク。合計298・04点で2年連続Vを達成した。通算6度目の全日本制覇は、本田武史、羽生結弦に並ぶ歴代2位の記録となる。

 世界選手権(来年3月、カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねる重要な今大会、冒頭の4回転ループの着氷が乱れたが、その後は大きなミスもなくまとめ、演技後は「みなさんに劣る内容の演技だったと思うが、SPとフリー合わせて、自分の状態に合った演技だったと思う」と冷静に語った。

左から2位の鍵山優真、優勝の宇野昌磨、3位の山本草太
左から2位の鍵山優真、優勝の宇野昌磨、3位の山本草太

 この日は2位の鍵山優真(20=オリエンタルバイオ・中京大)ら、各選手が安定した演技で猛追。重圧が大きい中でも、決して崩れることはなかった。日本一決定戦は「他の大会よりも緊張する」としながらも「振り返ると長い月日だと痛感させられるし、いろんな状態で全日本選手権に挑むことがあったが、やっとここ数年地に足がついて試合できるようになった」と経験値が頂点の座を引き寄せた。

 今大会の優勝で世界選手権の代表に内定した。3連覇がかかる一戦に向けては「無難な演技をしても2、3位。最高の演技をするために最高の調整をしたい」。今季掲げてきた「表現力の向上」はもちろん「ジャンプ」もより磨きをかけていく。