ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(34=志成)が大みそかに同級6位ホスベル・ペレス(ベネズエラ)との初防衛戦(東京・大田区総合体育館)を控える中、改めて大目標への意欲を示した。井岡はWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦を目指してきたが、条件面で折り合わず実現には至らなかった。

 その井岡は、大みそかの試合を生配信するABEMAの公式ユーチューブチャンネル「ABEMAボクシング」の中でエストラーダ戦の消滅について「単純に悔しい」と心境を吐露。「現状、この階級では彼が世界的評価が一番高い。世界王者じゃなくても、エストラーダという評価がすごい高い。タイトルを超越した評価を得ている。スーパーフライ級ではナンバーワンという評価」と対戦を熱望する理由を語った。

 さらに「自分は1年半ぐらいブランクがあった。その時に米国に行って彼を見た時に、今まで自分がやってきたことに自信も誇りもあったけど、すごいちっぽけに見えた。米国という地で、こんな盛り上がり方をしている。今まで自分、日本でしか試合をしたことがなくて。ここでの評価を得たいなと思った時に、彼を倒した時に実現するんじゃないかと。自分の中での一番の率直な答え。同じ世界王者でも、評価のされ方がこんなに違うんやと」と思いを明かしている。

 その上で、大みそかの試合に向けては「歩みを止めて、そのチャンスは巡ってこない。今回、負けるとか勝つとかよりも、それを踏み出すか、踏み出さないか」と決意を口にした。ただ、井岡が初防衛に成功しても、来年にエストラーダ戦が実現する可能性は不透明な状況だ。

 WBCは公式ホームページで「WBCスーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダは井岡一翔との統一が実現しなかったことを受けて、バンタム級タイトル戦を目指す可能性があると語った。ガロ(エストラーダの愛称)は現在バンタム級を目標としており、来年は4試合で忙しくしなければならず、最初の試合は3月になるはずだと語った」と伝えている。

 果たして〝幻の統一戦〟は現実のものとなるのか。防衛戦の結果も含めて、今後の動向に注目が集まる。