新日本プロレスの来年1月4日東京ドーム大会で内藤哲也(41)とのV5戦に臨むIWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)が、オカダ・カズチカ(36)を一刀両断だ。IWGP世界王座戦は同大会のメインイベントとして決定しているが、オカダは10年前に開催されたファン投票システムの復活を提案。これに対しSANADAは、団体最高峰王者としての矜持を示した。

 SANADAは年間最大興行でG1クライマックス覇者との頂上決戦を控えている。今シリーズは「ワールドタッグリーグ」期間中であることに加え、内藤が8日に右目上斜筋麻痺の手術を行ったため、前哨戦が組まれていない。「万全の状態で来てほしいですね。自分が思うに、内藤さんのピークって(2016年4月にIWGP)チャンピオンになった時だと思うんです。過去最高級の内藤さんで来てほしいし、そうじゃないとベルトを取れないですよ、と」と王者の余裕をのぞかせた。

 そんな中で話題となったのが、1・4ドームでブライアン・ダニエルソンとの再戦が決定したオカダの発言だ。同戦は6月のAEWとの合同興行(カナダ)で、IWGP世界王座戦を差し置きメインに据えられたドリームマッチ。オカダは「新日本はIWGPの戦いがメインであってほしいというのがあるので、ブレないでほしい」と前置きしながらも「やるだけやってもいいんじゃないですか」と、10年前に東京ドームの最終試合を決めたファン投票の復活を容認していた。

 当時の投票で棚橋弘至と中邑真輔のIWGPインターコンチネンタル戦に敗れたのは、オカダと内藤のIWGP戦だという因縁もあった。これに対しSANADAは「昔のやり方をまたやってたら、何も変わらないよって思いますね。まあもし来年になって自分にそういうことを言うチャンスがあったら『1周回ってこれが新しいんだよ』って言いますけど」と冗談めかしつつも、王者として譲れないプライドを明かす。

「オカダさんの意見にしてはダサくないですか。オカダさんに勝ってチャンピオンになった俺と、オカダさんに勝ってG1を優勝した内藤さんの試合ですからね。これまでのオカダさんも、実力で東京ドームのメインを張ってきたんだと思います。そこを今回、ブライアンの知名度借りてファン投票って、らしくないんじゃないかなって」

 SANADAは4月両国大会の王座戦で、内藤は8月両国大会のG1優勝決定戦でそれぞれオカダに勝利。2人の試合が一点の曇りもない頂上決戦というのが王者の主張だ。自らの力で勝ち取った東京ドームメインイベンターの座を、第三者の手に委ねるつもりはない。キャリア17年目にして初めて立つ大舞台で、SANADAがプロレス界の新たな主役となる。