活躍の陰で危機感も募らせた。侍ジャパンの早川隆久投手(25=楽天)が18日にアジアプロ野球チャンピオンシップ・オーストラリア戦(東京ドーム)に先発し、5回無安打無四球で無失点と完ぺきな投球を見せた。

 貫禄を見せつけた。初回の先頭打者・スペンスに11球粘られ「これで四球出したらちょっと嫌な流れだな」と不安がよぎった早川だったが、しっかりと左飛に打ち取ると、その後はエンジン全開で相手打線を圧倒。付け入るスキを与えず、7つの三振、内5つで空振り三振を奪うなど文句なしの投球を見せた。

 国際舞台での好投に、左腕もひと安心だ。「滅茶苦茶緊張しました。古賀君が打者を見ながらリードしてくれたのでそこが良かった」と女房役に感謝すると「明日もこの勢いのまま勝って優勝できたらなと思います」と目前に控えた決戦に向けて闘志を燃やした。

 自らの力投で結果を残した一方で、一抹の不安も残した。今回、楽天から選出された選手は早川1人のみ。「他球団にも若手の選手がたくさん出てきている。そういう面でも自チームからは自分1人しか選ばれなかったんですけど、今後は楽天から3、4人出てくればチームとしても強くなれるのかなと思います」と危機感を募らせると「来季はこの経験を生かして、楽天の中でも引っ張っていけるような存在になれればと思いますし、これから楽天は若手が出ていかないとこの先ないかなと思うので、頑張っていければと思います」と決意を新たにした。

 日本代表だけでなく、チームもけん引できるように――。若き左腕の身も心も成長させる、貴重な経験となったようだ。