ノア28日の福岡国際センター大会で、拳王(38)がジェイク・リー(34)を破り、GHCヘビー級王座の奪取に成功した。

 試合は序盤から互いに譲らぬ死闘となった。ロープブレークの離れ際に拳王がビンタを放てば、怒れるジェイクからバックブリーカー、逆エビ固めと背骨を攻められる。それでもコーナーのジェイクを指さしてから顔面を蹴り抜く〝掟破りのFBS〟で反撃するなど意地を見せた。

 終盤には猛るジェイクにチョークスラムで持ち上げられるが、三角絞めで飛びついて反撃。さらに腕を取りつつ回転して拳王スペシャルの体勢に入るなど、徐々にペースを握る。その後もP.F.Sで踏みつけるなど攻め込むと、最後は粘るジェイクの側頭部を蹴り抜いてからリング中央でジェイクを捕らえ、ギブアップを奪った。

 完勝の拳王は「GHCヘビーのベルト、取ったぞ!」と歓喜。ジェイクの奮闘を絶賛すると「テメエには『とっととノアから出ていけ』と言ったけど、そんなのウソに決まっているだろ!! 俺は強いジェイクともっと戦いたい」と言葉を送った。

 また、この日の別の試合でノアラストマッチを戦った中嶋勝彦を意識してか「そういえば、絶景を求めてノアから去る人間がいるけど…。てめえらクソヤローどもに聞きたい。ノアでは絶景が見えないのか?」と問いかけ歓声を浴びる。

 さらに続けて「確かに今は絶景じゃないかもしれない。だけど俺たちが命をかけて戦って、てめえら…は命まではかけなくていいけど、それくらい応援してくれれば絶景が見えるだろ。全日本プロレスの3冠ヘビー級王座に絶景があるのか?」と、21日の全日本・後楽園大会で宮原健斗を花束で殴った中嶋を意識したかのように叫んだ。

 その後、リングに現れた征矢学から挑戦を表明された。これを拳王は「1・2有明アリーナでこのベルトに挑戦させてやる」と来年1月2日の東京・有明アリーナ大会でV1戦を行うと受諾した。

 昨年9月、清宮海斗に敗れて同王座から陥落し、1年以上をかけての返り咲き成功だ。拳王は最後に「これからの未来、めちゃくちゃ明るいだろ。そして、かすかにだけど絶景が見えてきたかもしれない。これから作り上げるのは、GHCヘビー級チャンピオンのこの俺だ。これからは絶景を生み出すGHCニューヘビー級チャンピオンの俺について来い!」。無頼派王者は方舟をどう導くか。