ノアを退団した中嶋勝彦(35)が起こしたサプライズ行動が、大きな波紋を呼んでいる。

〝事件〟が起こったのは21日の全日本プロレス・後楽園ホール大会だ。メインの3冠ヘビー級選手権で王者の青柳優馬が宮原健斗を退けV5に成功した直後、スーツ姿に花束を持って現れたのが中嶋だ。

 しかも宮原を花束で殴打するや、追いかける報道陣に「来場目的? 健斗の応援に来た。宮原? ダメだ。全日本参戦? 何もないよ」とだけ言い残し会場を後にした。

 機転を利かせた優馬が騒然とする会場をマイクで締めくくったものの、舞台裏は大混乱。全日本関係者によると、団体側は中嶋の来場を把握しておらず、選手の間では「いったいどうなっているんだ?」と不信感が広まったという。控室では福田剛紀社長が「私も知らないんです」と選手たちへの弁明に追われる事態となった。

 一方、前夜に中嶋の「ノア後楽園ラストマッチ」を開催していたノアも、中嶋の行動を把握していなかった様子だ。9月末で退団しフリーの立場とはいえ、一夜明けての他団体登場は決して印象がよくない。両団体間では疑心暗鬼になっているという。

 今回の行動から察するに、中嶋は新たな主戦場に全日本を選ぶ模様だが、業界では「これで、逆に全日本から遠のく可能性もあるのでは」と指摘する声もある。

 中嶋はノアラストマッチとなる28日の福岡国際センター大会に出場予定。別の関係者は「試合後に何かしら本人の口から発表があるのでは」と推測する。中嶋の次なる標的は全日本なのか、それとも…。福岡決戦が注目される。