陸上女子の田中希実(24=ニューバランス)は〝勝利に徹した一戦〟できっちり結果を残した。
前日に右ヒザの違和感について話していた田中だったが「いい感じに筋肉がほぐれた」と次レースへの出場を決断した。21日に東京・駒沢陸上競技場で行われたミドル・ディスタンス・サーキット(MDC)の1000メートルでは、疲労が残る中でも2分39秒49をマークして優勝。「今回はやっぱ見せること以上に、自分がどうしたいかという部分に焦点を当てられた。最後だからこそ、苦しさに負けずに走りきれたのはよかった」と振り返った。
今季のトラックレースは今大会で一区切り。11月いっぱいは休養にあてつつ、イベントなどに参加する予定だ。「いろんな人にやっと会える。レースのこととかの言い訳をせずに、普通に自分の気の向くままに、好きな場所で好きなことができたりとか、いろんな人に会える時間を楽しむ余裕ができるかな」と頬を緩めた。
来年1月には再びケニアに足を運び、トレーニングに専念する予定だという。「あれだけ頑張る期間があったからという心の安定につながると思う。レースは非日常の部分もあるので、日常的に陸上に集中するというところにもう1回戻っていけたら」と展望を語った。
パリ五輪イヤーを前に「やっと今年、自分でも世界の仲間入りができたと思ったので、その自分を一層信じられる1年にしたい」と確かな自信を深めた。世界の舞台で得た手応えを、さらなる飛躍の糧にする。












