陸上女子の山本有真(23=積水化学)は、世界で活躍する先輩から刺激を受けている。

  陸上界では世界選手権の5000メートルで、山本と年齢も近い田中希実(24=ニューバランス)が8位入賞。さらに田中はダイヤモンドリーグ(DL)ブリュッセル大会では、同種目にて14分29秒18の日本新記録で3位に入るなど、世界の舞台で結果を残してきた。

 そんな田中の走りに対し、山本は「陸上選手の中での盛り上がりとしては、田中さんに力がすごいと思っている」と率直な思いを吐露。「今までは(5000メートルで)14分台というのは本当にすごい人しかいけない領域だと思っていて、自分には到底及ばないと思っていた」と語ったが、心境に変化が芽生えたという。

「田中さんが14分台を出して、さらに20秒台と、どんどん記録を更新していくのを見ていると、私も『いきたい』というよりは『いかなきゃな』という気持ちになれた。そういう選手がいてくださると、私のモチベーションも上がる」

 21日に東京・駒沢陸上競技場で行われたミドル・ディスタンス・サーキット(MDC)の1000メートルでは、田中と山本が同レースに出走。2分45秒78で6位だった。

「800メートルまで自己ベストで走れたが、ラストで足が止まった。悔しいけど、自分の足りないところを身をもって感じた」と顔をしかめつつも「ラストの200とかは経験したことないキツさを経験できた。(本職の)5000メートルでも最後追い込める走りがしたいので、生かせたら」と前を向いた。

 田中と走る中で「あのぐらいのスピード感覚で走りたい」と決意を新たにした山本。今回のレースを自身のレベルアップにつなげる。