巨人は11日に、大久保博元打撃チーフコーチ(56)の今季限りでの退任を発表。同コーチはこの日に都内にある球団事務所に退任の申し入れを行った後、報道陣の取材に応じた。
もがき苦しんだ1年となった。昨年オフから同職に就任した大久保コーチは、秋季キャンプからアーリーワークなどを導入するなど打撃改革に着手。最終的にチームはリーグ4位に終わったものの、チーム打率2割5分2厘、本塁打164本はリーグトップの成績を記録するなど、就任1年で一定の結果を残した。
この日の会談で、球団側からも「監督によく1年尽くしてくれた」とねぎらいの言葉をかけられた大久保コーチだったが「でも結果は出ていないわけだから。最後の責任って何と言ったら、俺の生活権を失くすことですよ。これが本当の『責任を取る』。俺に責任がありますという集大成がそこだから。優勝しなければクソの役にも立たないわけですよ」と厳しい自己評価を下した。
自らの責任に触れる中でも、確かな手応えはあった。憧れの存在と慕う原元監督の存在だ。「監督を悪く言われないで済んだ。負けた原因は実は大久保にもあった、ってなればそれでいいと思った1年だったから」。春季キャンプ中には「原監督はスター。横にいるだけでいまだに緊張しちゃう」と話すほどの存在だった指揮官。自らが責任の一端を負うことで、気持ちが晴れた部分もあったようだ。
そんな原元監督からは最後に〝原節〟をさく裂されたようで…。
「原監督から『ご飯に行こう』と連絡がきたんですが、それがまたすっぽん料理で…。俺、昔『すうちゃん』と『ぽんちゃん』っていう2匹のすっぽんを飼っていたから(食べるのは)苦手だっつってんのに(笑い)。ただ『苦手だろ?』て言いながら誘っていただいたので。ありがたく、ていうくらいですかね」
巨人軍関係者としては最後の1日となったこの日も、〝デーブ節〟は健在。「もう堅気だから。(今後は)もう本当に居酒屋として。幸せになります」と笑い飛ばしながら、大手町を去っていた。












