シーズン142試合目で何とかCS進出を決めた。ソフトバンクが7日の楽天戦(楽天モバイル)に延長12回までもつれる4時間50分の死闘の末、5―5で引き分けた。

 3回に主砲・柳田悠岐外野手(34)が22号2ランを放ち一時逆転。6回に追いつかれ、打線は再度勝ち越すことができなかったが、救援陣が踏ん張った。藤本監督は「勝たなくちゃいけない試合だったけどね。何とかね。2位で通過しないとホームでできない。あさって、また全力で頑張ります」と力強く口にした。

 直近10試合は7勝3敗とチームは最終盤で底力を発揮してきている。2、3日の楽天との〝直接対決〟で連勝を飾ったことで、CS争いで頭一つ抜け出した。救援陣が安定感を増してきていることに加えて、頼みの綱が2017~20年に2度の下克上を挟み、V4を達成しているメンバーがそろう主力陣だ。

 長谷川打撃コーチは「こういう終盤の戦い方はみんなやってきている。この前の楽天戦2試合を見ても、スイッチの入り方が違うと思う。そこらへんの〝嗅覚〟は経験している選手が多いからこそだとは思う」と期待を込めた。

 この日、勝利していれば2位も決められていた。それだけにモヤモヤも残る。ただ、ポジティブにとらえれば、今季1勝9敗と鬼門だった敵地・仙台で負けなかった。加えて7月以降は3連勝が一度もなく、連勝後の試合は実に10連敗中だったが、9日の最終戦での3連勝フィニッシュに可能性を残した。

 その最終戦でオリックスに勝つか引き分ければ無条件で2位が確定する。下克上での日本一に向け、最高の形でシーズンを締めくくることはできるか。