ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組で、28日(日本時間29日午前)のサモア戦を28―22で制した日本。通算2勝1敗として、10月8日の最終戦で当たるアルゼンチンを破れば無条件で前回日本大会に並ぶ8強による決勝トーナメント進出が決まる。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)にとって、アルゼンチンは因縁ある相手だ。
2016年11月5日、東京・秩父宮ラグビー場。日本代表はアルゼンチンに20―54の大敗を喫した。この試合はジョセフHCが初めて日本の指揮を執ったデビュー戦だった。
本稿筆者の記憶によるが、日本の守備はアルゼンチンの「内返し」などショートパス攻撃に抜かれ放題。計7トライを許した。現代表の松島幸太朗、レメキ・ロマノラバも出場していたが、とりわけ悔しかったのはジョセフHCだったことだろう。
15年W杯で南アを破り、世界のラグビーに旋風を巻き起こした日本は翌16年春、アジア選手権で再始動し、東京でスコットランドとテストマッチ2試合(2敗)を行った。当時、ジョセフHCはスーパーラグビー・ハイランダーズとのHC契約が残っており、日本代表への合流は秋になった。そしていきなりの大敗には「昔(15年W杯以前)のジャパンに戻った」といった厳しい論評もみられた。ただ、直後の欧州遠征ではウェールズに30―33と〝あわや〟の接戦をしている。
あれから約7年。日本は前回日本大会でW杯8強入りを果たし、アルゼンチンは強豪ニュージーランドに2勝するなど力をつけている。現代表にもHOフリアン・モントジャ主将、LOマティアス・アレマノら16年対戦メンバーが多数いる。
ジョセフHCは選手としてもニュージーランド代表、日本代表でW杯に出場。平尾誠二監督体制の99年ウェールズ大会ではアルゼンチンに12―33で敗れている。なおさらこの相手には勝ちたいに違いない。










