米アラスカでラッコ(アラスカラッコ)の母子がシャチに襲われたが、赤ちゃんラッコが奇跡的に生き延び、アラスカ・シーライフ・センター(ASLC)に保護された。ASLCがホームページで報告した。

 ASLCの野生生物対策チームのナタリー・ハンターさんが9月9日、休日を利用してアラスカ州ホーマーへ釣りに出かけた。2頭のシャチを見つけたため、船から観察した。すると、シャチが近くにいたラッコの母子に襲い掛かり、尻尾で母子ラッコを何度も跳ね上げた。母子が離れ離れになり、母ラッコはいなくなった。おそらく食べられたようだ。シャチが去った後、子ラッコの鳴き声が聞こえた。母ラッコを求めて鳴いているのだろう。かなり衰弱している様子だが、もしシャチが近くにいると危険なため、救出できなかった。

 このままだと赤ちゃんが死亡するのは確実だった。ハンターさんは米国魚類野生生物局(USFWS)に赤ちゃんを保護する許可を得て、すくいあげた。

「鳴き声はゴロゴロしていて、私たちが赤ちゃんを水から引き上げたとき、ずぶ濡れになっていました。毛皮は水を弾かず、本来あるべき浮力を保っていませんでした」とハンターさん。

 急いでASLCに運び、治療が行われ、助かった。新しいヘソの緒がついていたことから、生後数時間から1日だとみられる。ASLCは先日、ラッコが襲われる様子と救助し、元気になった姿をユーチューブで公開している。