森保ジャパンが12日に行われた国際親善試合トルコ戦(ベルギー・ゲンク)で4―2と快勝し、9日のドイツ戦に続いて欧州遠征2連勝を飾った。ドイツ戦のスタメン落ちで物議を醸したMF久保建英(22=レアル・ソシエダード)はフル出場。ゴールラッシュをけん引して存在感をアピールした。元日本代表MF前園真聖氏(49=本紙評論家)は、至宝が今季、世界的に大ブレークすると太鼓判を押した。

 森保ジャパンが欧州の強豪相手にまたもゴールラッシュを見せた。

 前半15分にMF伊藤敦樹(浦和)の代表初ゴールで先制すると、28分、36分にMF中村敬斗(スタッド・ランス)が圧巻の2ゴールを決める。その後トルコに2点を返されるも、後半33分にMF伊東純也(スタッド・ランス)が獲得したPKを自ら決めてトルコにとどめを刺した。

 2002年日韓W杯の決勝トーナメント1回戦で敗れた因縁の相手にリベンジを果たし、今回の欧州遠征で2連勝。ドイツ戦と合わせて計8得点と圧倒的な攻撃力を披露した。森保一監督は「選手層を厚くする、チーム全体のレベルアップ、戦術の共有をする。選手たちが、そこについていい経験を積んでくれた」とチーム強化に大きな自信を見せた。

 そんな強力攻撃陣の中心となったのが久保だ。チーム2点目となった中村のゴールは、久保の強烈なミドルシュートを相手GKが弾いたところを詰めたもので実質的な〝アシスト〟。その他にも再三にわたる鋭いドリブル突破でトルコを翻弄し、日本に攻撃のリズムをもたらした。

 歴史的圧勝を収めたドイツ戦ではまさかのスタメン落ちで、試合後には「正直がっかりした」などと吐露。久保の起用法を巡って大きな議論を呼び起こしたが、この日は改めて実力を証明し、「ここで負けていたら雰囲気悪くなっていただろうし、しっかり勝ち切れたのはよかった」と手応えを口にした。

 前園氏は久保の現状について「期待しかないですね。ゴールを取る意識がより高まっています」と高く評価した上で、今季大きな飛躍を遂げると期待を寄せる。

「今季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)もありますが、チーム(Rソシエダード)の中心で監督からも信頼されています。普通に活躍できるでしょう」。久保は世界最高峰の舞台であるCLに初めて出場するが、そこで大ブレークも狙える。「他国の強豪クラブとどれくらいやれるか楽しみですし、ゴールも期待できます。結果を出したらボールがまた集まり、さらに数字も上がってくるでしょう」

 CLで大活躍を果たせば、欧州各国のビッグクラブが争奪戦を展開する存在にもなる。「その先にもっと上のクラブ、他国リーグの道なども開けてくるのではないでしょうか」と前園氏。現在久保を巡っては古巣の名門レアル・マドリード(スペイン)への復帰説が出ているが、最近は米メディア「ジ・アスレチック」がイングランド・プレミアリーグの強豪リバプールからの関心も報じるなど各国で注目の的に。今季は世界的スターへ駆け上がる重要なシーズンになりそうだ。