新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(33)が、王者での〝12団体行脚完遂〟を狙う。10月9日の東京・両国国技館大会ではマイク・ベイリー、リオ・ラッシュを挑戦者に迎え3WAY形式のV6戦に臨む。挑戦者同士の決着でもベルトが移動するため王者にとってリスキーな防衛戦となるが、悲願成就のためにも必勝の十字架を背負う。

 ヒロムは8月に米国で行われた「オールスター・ジュニアフェスティバル」で、ベイリーの挑戦要求を受諾。その翌日のインパクトレスリングとの合同興行ではリオも挑戦をアピールしたため、V6戦では両者を挑戦者として迎え撃つ。

 ベイリーもリオも今年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で敗れているだけに、相手に不足はない。その一方で、変則ルールには一部で批判的な声があるのも事実。それでもヒロムは「公式のツイッターを見たら『3WAYって人気ねえ~』って思いましたもん。日本って『~WAY』があまり好きじゃないですよね。でも、実際に試合したらめっちゃいい試合だったって多いと思うんです。単純に考えるとめちゃくちゃリスクあるし、スリルがあって面白いなと思いますけどね」。挑戦者同士の決着でもベルト移動という王者不利の条件にも目を輝かせた。

 自身が提唱して実現した3月の「オールスター・ジュニアフェスティバル」(後楽園)の影響もあり、今年は他団体への参戦が激増した。「今、自分は他団体にベルトを持って入場して、いろんなところにIWGPジュニアヘビー級のベルトを見せつけに行ってるので。まだまだここで負けるわけにはいかないかなという思いはありますよね」

 今年だけで参戦したのはノア(武藤敬司引退興行)、ドラディション、ドラゴンゲート、フリーダムズ、GLEAT、全日本プロレス、さらに海外のAEW、インパクト、ROH、CMLLの10団体に上る。

 さらに現段階で10月15日のみちのくプロレス岩手大会、11月12日のDDT両国大会参戦も決定済み。ここにも王者として参戦すれば、前人未到の12団体行脚が実現する。

 その事実を踏まえ、ヒロムは「やらなきゃいけないでかい仕事、残ってますよ、まだまだ。どうなんですかね。(新日本を含め)13団体にIWGPジュニアのベルトをアピールしている…。こんな選手が今までいましたかね? これはもう、MVP待ったなしじゃないですか?」と悲願のプロレス大賞MVP受賞へ猛烈に売り込んだ。

 ジュニア選手のMVPは、1982年度の初代タイガーマスクを最後に誕生していない。今年こそジュニアの歴史に新たな1ページを刻むべく、タイムボムがベルトを守り抜く。