イングランド・プレミアリーグのトットナムを指揮するアンジェ・ポステコグルー監督が、自身の常識を破壊されたMF三笘薫(ブライトン)との〝ファーストコンタクト〟を回想した。

 それは三笘が筑波大からJ1川崎入りした2020年のこと。当時、ポステコグルー監督はJ1横浜Mを指揮していた。英メディア「サセックス・ワールド」などによると、指揮官は「私は相手ベンチから、三笘のデビューを見たんだ。彼は大卒ルーキーだった。最初の試合で我々は彼に破壊された」と衝撃を受けたことを明かした。

 続けて「私は彼について何も知らなかった。『この男は誰なのか?』と聞いたら『彼は大学を出たばかりです』と。その事実に、私は考えを変えたんだ。最高の才能は高額で取り引きされる選手ばかりだとは思わない。みんなが見ているもの以外にも目を向ける覚悟があれば、驚くようなものが見つかるはずだ」と語った。

 欧州では大卒でプロサッカー選手になる選手など皆無だが、ポステコグルー監督は、横浜M時代に日本で、そこに目を向ければ有能な選手が多くいることを知ったのだ。実現しなかったものの、21年6月のセルティック監督就任時に三笘獲得に動き、同年末には、川崎から順大出身のMF旗手怜央を獲得した。

 セルティック指揮官時代にアジア人選手を積極的に獲得したのも、〝三笘の衝撃〟で考えが変わったからこそだが、三笘の活躍は欧州サッカー界の常識さえひっくり返しつつある。