【病院通いになる前に健康寿命をのばす!プレメディカルケア】

 スポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに、解説します。

【お悩み】我が家の愛犬にも熱中症の危険を感じています。何か気をつけることはありますか?(60代男性)

【アドバイス】散歩時間を考慮し、人間と同じケアをしてください。

【解説】男性の飼っている犬は16歳。人間でいえばおよそ80歳なので、猛暑を乗り切れるかどうか、心配されていました。

 犬は体形上、地表に近いところが生活圏内のため、地表から1メートル以上離れた空間で生活している人間より、高温を感じています。しかも汗腺がないので、全身で汗をかいて体温調節することもできません。汗をかけるのは鼻と肉球だけ。基本的にはハアハアと荒い口呼吸によって水分を放出させることで体温を下げているので、高温多湿の場合、うまく体温調整できないこともあります。

 昨今の猛暑でアスファルト自体の温度は50度以上になっていることもあり、肉球をやけどしてしまったり、熱によっておなか全体が温められ、内臓に影響があってもおかしくはありません。アスファルトを避けられない状況なら、朝の散歩は午前6~7時前。夏場は朝8時台でも、アスファルトの温度は30度を超えている日もよくあるため、できることなら土や芝生のある公園に連れて行ってあげてください。

 また夕方の時間帯は避け、地表の熱が下がり出す21時以降の散歩がベストです。日没後に涼しくなったと感じてもアスファルトの温度は下がっていないことも多いからです。私も犬を飼っていますが、散歩時間は早朝と夜。首を中心に体全体に水をかけてあげながら散歩しています。さらに夏場は食欲も落ちてくるので、飲み水に少しだけ粉ミルクを溶かし、栄養補給しています。

 ちなみに猫にも汗腺はないため、家で飼っている場合なら、普段好んでいる場所にアルミシートのようなひんやりグッズを置いてあげると熱中症予防になります。犬も猫も人間同様、室内でも熱中症になる危険性もあるので、夏場にエアコンを消した室内でお留守番させたり、短時間でもエアコンを消した車の中で待たせないよう気を付けてください。