パ・リーグ3位ソフトバンクは22日に2位ロッテ戦(ZOZOマリン)に3―5で敗れ、その差は3・5ゲームに広がった。6連戦の初戦を託したカーター・スチュワート投手(23)が自己ワーストの2被弾など6回5失点と精彩を欠いた。

 米ドラフトで1巡目指名を受けながら入団に至らず、翌2019年に異例の日本球界入りを選択した右腕だ。今季は6月18日の阪神戦(甲子園)で初先発し、そこから快投を連発。プロ初勝利も挙げて先発の柱候補にまでなったが、前回13日の日本ハム戦(ペイペイ)も5回4失点で自身2連敗となった。

 まだまだ乗り越えなければならない壁は多い。なにせ一軍の先発ローテーションで回るのは今季が初めて。〝成長途上〟でもあり、斎藤学投手コーチは「ボール自体が悪いわけではないが(相手も対応してくる中での)投球の引き出しがまだ少ない。投げながら学んでいってもらうしかないところ」と話す。

 スチュワートには大きな糧がある。先週末に再会した入団時の後見人、デニス・サファテ氏からの熱いエールだ。かつては高いポテンシャルを秘めながらプロ意識が低かったことから「考え方がアマチュア」と厳しい指摘も受けたが、今回は成長した姿を認めてもらった。

 投球フォームで意識していることなど、今の取り組みについて尋ねられて説明。これにサファテ氏も大満足で「いいね。すごく理にかなっている。もともと、お前は持っているものが素晴らしいんだ。だからこそオレも(メジャー実績豊富で2020年のチームメートだった)ムーアも厳しいことを言ってきたんだ。このままやっていけば、もっともっと良くなっていくと思うし、頑張ってほしい」と口にしたという。

 今季の初登板ではクイックに大きな課題を残して3盗塁を許したが、登板を重ねるごとに弱点を改善した。未完の大器は第2、第3の壁をぶち破れるか。