阪神は20日のDeNA戦(横浜)に2―0で快勝し、アレへのマジックは26。先発の伊藤将が6安打1四球でベイ打線を完封し、8勝目をマークした。
8月最大の勝負どころとにらんでいた広島→横浜と続く真夏の屋外ビジター球場6連戦を3勝3敗で乗り切った岡田彰布監督(65)は当然ながら上機嫌そのもの。殊勲の左腕を「大したもんや。一番安定しているよな」と手放しで称賛し、意気揚々と球場から引き揚げた。
シーズンの〝潮目〟が変わってしまう恐れすらあった週末だった。18日のカード第1戦では、9回一死一塁の場面から二盗を試みた一走の熊谷が、一度はセーフと判定されたもののリプレー検証の結果アウトに覆った。ベースカバーに入っていたDeNA・京田の足が二塁ベースを完全にふさぐ形になっていたが、敷田責任審判は「両者とも精いっぱいのプレーの結果であり、故意性はない。走塁妨害とは判定しない」と説明。岡田監督が約5分にわたり猛抗議し、阪神球団も意見書をNPBに提出していた。
だがカード最終戦となったこの日の試合前に、NPBの杵渕和秀セ・リーグ統括が同球場を訪問。岡田監督と嶌村球団本部長に対し議論の争点となった「〝故意性〟をどう判断するか」という問題について「ルールの運用、判定基準については手をつける必要もある」と説明した。NPBが迅速な〝休日出勤〟で阪神側の主張を事実上受け入れたことで虎将も「まあ俺の言うたことがちょっとは検討されることになったんちゃうん」とニンマリ。これにて矛を収める態度を明らかにした。
一時は退場宣告も辞さない態度で審判団に毅然と対応し、セ・首位を快走するナインを引き締めた百戦錬磨の老将。「今日はこれぐらいにしといたるわ!」。池乃めだか師匠の名セリフが聞こえてきたような気がしたハマスタの夜だった。












