【1・5時間博物館・たばこと塩の博物館】1時間半で気軽に、でもしっかり見学できる博物館を紹介する「1・5時間博物館」。自由研究が終わっていないお子さんにもピッタリ!
3回目となる今回は、科学も歴史も学べる上に、夏休み限定で実験イベントも行われる魅力たっぷりな博物館を見学してまいりました!
本日ご紹介するのは「たばこと塩の博物館」です。押上駅から徒歩12分と、スカイツリーに程近い場所にある博物館は、「たばこ」と「塩」について学べる〝ツーテーマ〟博物館とも言える場所です。
開館は1978年ですが、当時は渋谷の公園通りにありました。墨田区に移転したのは2015年。施設としての歴史がありつつも、設備や展示は新しいというバランスが、博物館に不慣れなちびっ子にもピッタリだと思います。
今回は早速子供向けの特別展があるということなので、そちらから案内してもらいました。
夏季企画「第44回夏休み塩の学習室」(8月27日まで)の一環として行われている特別展は、「なにしてる?からだの中の塩」というテーマ。体の中にある塩がどのような働きを担っているのかが学べる展示が広がっています。
こちらの展示に関しては、小学校高学年から中学生の方が楽しめる、少し難しめの展示ではあります…が、そこはご安心ください。ワークシートにも展示の説明がしっかり掲載されていますし、説明もなるべく平易な言葉でされているので、「塩の重要さ」については小さなお子さんでも感じ取れるはずです!
加えて同期間で、1階のワークショップルームでは、イベント「塩の実験室」が開催中。塩を使った様々な実験は自由研究に最適です。ただし完全予約制かつ大人気のイベントですから、まずは公式HPをチェックしてみてください!
今回は、子供を対象としたものではありませんが、常設展示室「塩の世界」も見学させていただきました。
こちらは塩が世界のどこで産出されているかや、日本の人々がどのように塩を作っていたのか、そしてその塩が生活のどこで使われているのかが説明されている、塩の〝総合展示〟です。
そもそも動物にとって塩が必要なのは、海の中で最初の生命が誕生したからとのこと。塩水が周りにある状態で細胞の仕組みができあがってしまったため、陸に上がった動物でも、塩を摂取する必要があるそうです。
そしてその塩を得るために、人間は塩湖、岩塩、海水の天日干し…様々な資源や手段を試していたことが展示では説明されています。絶景で有名なウユニ塩湖も紹介されていますし、塩のバリエーションには感動すら覚えます。
特に岩塩のスケール感は抜群でした…! 展示でひときわ輝いていたのは、ポーランドの職人に製造を頼んだという「聖キンガ像」。世界遺産のヴィエリチカ岩塩坑にあるものを再現した〝塩の像〟です。岩塩でここまで精巧な像ができることもビックリですし、このような像や彫刻が並んだ巨大な空間が、ポーランドの地下に広がっているということも驚きでしたね。正直「おしゃれなレストランのテーブルに置いてあるもの」というイメージが強かった岩塩ですが、この日で私の中の印象がかなり変わったような気がしています。
さて、いよいよ日本の製塩についても見学することに。実は日本が塩を苦労して作っている国だということ、皆さんはご存じでしたか?
「塩を作る方法」を想像しなさいと言われると、海の近くで塩水に太陽を当てて…という光景を思い浮かべるかもしれませんが、残念ながらそれだけでは塩は手に入りません。そもそも1年を通して降水のある日本では、雨の度に塩水に戻ってしまうんです…。しっかりとした乾季がある国であれば池にためるだけで良かったのですが、こればかりは仕方がありません。
そのため、日本の製塩はまず海水を濃縮する作業と、濃くなった塩水を「煮詰める」作業の〝二段構え〟で行われています。この段階的な製塩は、使う施設や知識こそ違うものの、縄文時代も現代も同じとのこと。常に効率の良い方法を探して人々が改良し続けたという歴史には、とてもロマンを感じました…!
今回は塩の展示のみの紹介となってしまいましたが、館名の通り「たばこ」の展示も充実しています…! さまざまなパイプやたばこの数々や、日本の文化とのかかわり、昭和のたばこ店等、見どころはたっぷり。科学が好きな子にも、歴史が好きな子にも〝刺さる〟博物館ですので、この夏、足を運んでみることを心からオススメします!
【たばこと塩の博物館】東京都墨田区横川1―16―3。押上駅から徒歩12分にある「たばこ」と「塩」の歴史が学べる博物館。開館時間は10時から17時まで(16時半入館締切)。休館日は月曜日と年末年始となっており、入館料は大人が100円、満65歳以上と小・中・高校生が50円だ。
公式HPは【http://www.tabashio.jp/】。


















