鹿児島県といえば薩摩の芋焼酎が有名ですが、そのイメージのためか、鹿児島出身者は酒に強く、男っぽい性格をしていると思われがちです。

 実際、他県の人とは比較にならないほどバイタリティーがあり、一度やると決めたら必ずやり遂げます。ただし、他者から見ると、破天荒な面があることは否めません。特に男性は情熱的で、血気を尊ぶ気風が残っているようです。

 明治維新の立役者である西郷隆盛は、薩摩隼人(鹿児島県人)の代表といわれます。寡黙で、常に目の前のことを黙々と物事をこなしながら、その内面にはほとばしるような情熱を抱え込んでいるといった風情があります。

 西郷さんほどではないにしろ、我が道を行くタイプですから、打ち解けるには時間がかかりますが、気心が知れると、なんとも頼もしい味方になってくれるはずです。ペラペラしゃべることはないので「何を考えているのか分からない」「無愛想な人」といった誤解を受けることもありますが、本人にしてみれば、あれこれ理屈を言うよりも「結果で勝負だ」と思っているだけでしょう。

 ただし、誰にも相談しないで、自分一人の考えで行動してしまうことがあるため、周囲を驚かせたり困惑させることもあります。

 また、男性は、女性に対してそっけないそぶりを見せます。鹿児島出身の男性に恋をした女性は、そのことをあらかじめ肝に銘じておいたほうがいいかもしれません。

◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。