新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」10日千葉・船橋大会の準々決勝で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILがIWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)を撃破し、4強入りを果たした。Aブロックを全勝で突破した王者に土をつけ、G1初制覇へ一気に前進。勢いに乗る〝キング・オブ・ダークネス〟は、SANADAに王座返上を理不尽要求した。
かつて「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」で共闘した両雄の因縁対決。ラフファイトで優位を築いたEVILだったが、試合に介入していたセコンドのディック東郷がシャイニングウィザードを浴びて試合から排除されると劣勢に陥る。それでも再三のデッドフォールを回避すると、カウンターのEVIL(変型大外刈り)を炸裂させて文句なしの3カウントを奪った。
Aブロックを全勝で突破し、今年4月の戴冠以降無敗を誇っていたSANADAを止めた。EVILは「ざまあみろコノヤロー。アイツがよ、どのチームだろうと、チャンピオンだろうと、この俺の前では無力だ。次は誰だ? 誰でもいいぞ。〝ミスターG1〟のこの俺が、全員皆殺しにしてやるからな、わかったか。よく覚えとけ」と、優勝回数0回にもかかわらず大層な肩書をアピールして勝ち誇った。
さらに試合後に本紙の取材に応じると、SANADAに理不尽な要求を突きつけた。G1覇者には翌年1月4日東京ドーム大会でのIWGP世界王座挑戦権利証が与えられることが通例。現王者の敗退によって今年も権利証が発行されることが濃厚だが、EVILはなんとこれを拒絶する。
「なんで俺がG1に優勝した上で、あんな雑魚に〝挑戦〟しなきゃいけねえんだ。SANADAは優勝決定戦(13日、両国)までにそのベルト返上して、両国のリングで俺に寄こせ。トロフィーとベルト、両方俺のものにしてやるよ」。王座戦で負けたわけではないため、SANADAがベルトを手放さなければならない理由はどこにもないのだが…。
EVILは2020年7月に、SANADAは今年4月にLIJ脱退を経て、ともにIWGP世界王座を奪取したという共通点がある。「誰もに愛され、団体を盛り上げた偉大な王者である俺とは違って、アイツが王者になってから何一ついいことがねえじゃねえか。だったら一日も早く、アイツよりもはるかに強いこの俺が王者になった方がプロレス界のためってものだろ」と、どこまでも我田引水な主張を展開した。
準決勝(12日、両国)ではオカダ・カズチカとの激突が決定した。史上初の3連覇を狙うオカダも拷問の館に引きずり込み、EVILが真夏の祭典を暗黒に染め上げてしまうのか――。












