巨人は9日の阪神戦(東京ドーム)で延長11回に2―5で逆転負け。痛恨の連敗で10ゲーム差に引き離されたばかりか、貯金は底を尽き、自力優勝の可能性まで消滅した。

 延長11回から5番手で登板したビーディが、先頭打者への四球からズルズルと崩れて3失点。試合後の原辰徳監督(65)も「それは大きいでしょうね」としたが、6回までは両軍とも無得点の緊迫した投手戦が続いた。

 その中でとんでもないボーンヘッドで主導権を握り損ねた。5回一死からブリンソンが中堅方向へ大飛球を放ち、本人は本塁打を確信。しかし、実際には打球はフェンスを直撃してグラウンド内にハネ返り、シングルヒットに終わった。全力疾走していれば二塁打は確実で、二死後には中山が左前打を放っていただけにいっそう悔やまれる怠慢走塁となった。

 原監督は新助っ人の走塁を問われると、苦々しい表情でこう言葉を絞り出した。

「申し訳ないね。われわれの指導不足だね。本当に志す少年たちにもすべての野球人に対して。私自身の指導不足ということですね。非常に恥ずかしいプレーでしたね」

 ブリンソンはこれまでにもアウトカウントを間違えてアウトになったり、何度も凡ミスを犯してきた。シーズンはすでに終盤に差し掛かっている。凡事徹底できなければ、逆転優勝は遠のくばかり。もう足踏みをしている時間はない。