WWEの〝キング・オブ・ストロング・スタイル〟中邑真輔(43)が、ロウマットに衝撃を走らせた。

 2016年のWWE入りから世界王座取りを目標に掲げてきたが、シングルの最高峰王座には手が届いていない。5月にスマックダウンからロウに移籍した後は新設された世界ヘビー級王座を狙うも、最近はブロンソン・リード、トマス・チャンパと抗争していた。

 今週のロウ(ミネソタ州ミネアポリス)では、リードとシングル対決。序盤からリードの巨体から繰り出されるパワー殺法に苦しんだが、観衆の声援を浴びて得意のキック攻撃で対抗した。一進一退の激闘は、必殺のTSUNAMI(ダイビングボディープレス)をかわした中邑が、リードの後頭部にキンシャサ一撃。最後は真正面からキンシャサ弾を叩き込み、3カウントを奪った。

 試合に介入されたリードと決着をつけ、バックステージでは「もう疲れたよ、邪魔されるのは。でも、今夜は俺の勝ちだ。これからは自分で道を開く」ときっぱり。改めて世界王座取りへの決意を示した。

 中邑のインタビュー中には、メインの6人タッグ戦に世界ヘビー級王者セス・ロリンズ、コーディ・ローデスとのトリオで出場するサミ・ゼインがJDマグダナに襲われて左ヒジを負傷。メイン戦に出場できなくなると、中邑がロリンズに「助けが必要なら、俺がパートナーになるよ」と名乗り出た。世界王者も「ハイ、ハイ。シンスケ、俺は長い間、あんたのことを尊敬してきた」と言い、これを受け入れてがっちり握手。中邑は何とも意味深な笑いを浮かべたのだが…。

 この日2試合目となったメイン戦ではロリンズ、コーディと組み、中邑とも遺恨のある「ザ・ジャッジメント・デイ」のフィン・ベイラー&MITB覇者ダミアン・プリースト&NXT北米王者ドミニク・ミステリオと激突。ジャッジメント・デイの女子世界王者リア・リプリーが何度も介入し大激戦となったが、ロリンズ組はゼインが助けに入り、最後はコーディがベイラーにクロスローズを決めて勝利した。

 試合終了後にはロリンズ、コーディ、ゼインがコーナーに上がり、勝利をアピール。だが、中邑だけは上がらず、ロープ上段をつかんでコーナーに控えた。ロリンズがコーナーから下りた瞬間に突如動き出して、キンシャサを発射。何とタッグパートナーだった世界王者をKOしてしまった。

 コーディ、ゼインが慌ててコーナーを下りたが、中邑は大ブーイングを浴びながらリングから立ち去った。中邑は自身のX(旧ツイッター)に、ロリンズ襲撃の動画を引用した上で「日本刀」の画像を投稿した。もちろん、世界王者ロリンズへの宣戦布告にほかならない。宣言通り、手段を選ばず世界王座取りに打って出るつもりのようだ。