WWEの東京五輪レスリングフリー125キロ級金メダリスト、ゲイブル・スティーブソン(23)が、まさかの不完全燃焼デビューとなった。
NXT「アメリカン・グレート・バッシュ」(30日=日本時間31日、テキサス州オースチン)で、元US王者のバロン・コービンと一騎打ち。2021年9月にWWEとNIL契約を結んだ金メダリストはここまでレスリングの活動に専念していたが、1年10か月を経てついにデビュー戦を迎えた。
胸に星条旗が入った赤のコスチュームに白のシューズを履き、首には金メダル。スティーブソンは堂々とリングに上がったが、ゴングが鳴るといきなりコーナーに詰められ、パンチ、キックを浴びる。何とか脱出すると、軽快な動きからアンクルロック。場外ではコービンの巨体をジャーマンでぶん投げてみせた。
ただ、試合運びではコービンが数段上手だ。場外戦で鉄柱に打ちつけると、リング上でもコーナーポストに叩きつけた。さらに強烈なデスバレーボム。生存競争の激しいWWEマットで生き残ってきた実力を見せつけると、観衆からは何と悪党のコービンを応援するチャントが上がった。さらにスティーブソンにはブーイングが…。超大物ルーキーへ、WWEユニバース(ファン)から強烈な洗礼だ。
これで発奮したのか、スティーブソンは豪快なフロントスープレックスを3連発。続けてラリアートでコービンを2度場外に転落させた。再び場外戦となり、スティーブソンが実況席めがけてコービンを投げると、元US王者も実況席の上から飛んでボディーアタックをくらわせた。レフェリーのカウントそっちのけで殴り合いを続け、そのまま両者リングアウトとなった。
消化不良の幕切れに、観衆は一斉に「ボーシット!(ふざけんな!)」とチャント。試合終了後の2人はド迫力の乱闘を繰り広げ、スティーブソンは止めに入った警備スタッフにエルボー、フロントスープレックスを見舞った。最後はコービンを場外バリケートにフロントスープレックスで激突させて、金メダリストの意地を示した。
スティーブソンにはかねて、レスリングに本格復帰して来夏のパリ五輪で2連覇を狙うという見方もある。このまま第3ブランド「NXT」で地道にキャリアを築き、メインロースター昇格を狙うのか。それとも…。












