陸上女子の田中希実(23=ニューバランス)は〝ラストスパート〟で世界のライバルたちに勝負を挑む。

 日本陸連は7日にオンラインで会見を行い、世界選手権(19日開幕、ハンガリー・ブダペスト)の代表選手を追加で発表。田中は東京五輪で8位入賞を果たした1500メートルと5000メートルの2種目で名を連ねた。

 今季の田中は6月の日本選手権で1500メートル&5000メートルを制し、史上初めて同種目で2年連続の2冠を達成した。特に1500メートルでは終盤のスパートで2位と約10秒差をつける圧勝。ある実業団ランナーは「あのラストの走りはまるで遊んでいるかのようだった。やりたい放題のレース運びだった」と脱帽していた。

 もはや日本で敵なしの田中は、五輪や世界選手権の決勝をイメージしながら日々の練習に励んでいる。今季は磨き上げた後半のギアチェンジを武器に、数々の大会で好記録を残してきた。先月には1500メートルでシーズンベスト(4分6秒75)をマーク。5000メートルでも自己ベスト(14分53秒60)をたたき出すなど、調子は右肩上がりだ。本人も「今年はしっかり1500も5000も決勝に残りたい。決勝に残りさえすれば『のびのびと戦うぞ』という気持ちを持っていけるのでは」と手応えを口にする。

 来年に迫るパリ五輪に向けて、自らの力を証明することはできるか。