WWE真夏の祭典「サマースラム」(5日=日本時間6日、ミシガン州デトロイト)が行われ、MITB覇者のイヨ・スカイ(紫雷イオ)がWWE女子王座奪取に成功した。

 WWE女子王座戦線は王者の〝女帝〟アスカ、前王者ビアンカ・ベレア、〝女王様〟シャーロット・フレアーに、いつでもどこでも最高峰王座に挑戦できる権利を持つMITB覇者イヨ・スカイ(紫雷イオ)も加わり、四つどもえの様相を呈していた。

 サマースラムでは、王者アスカ、ビアンカ、シャーロットがトリプルスレット王座戦で激突。序盤から3人が激しい攻防を展開し、アスカの蹴りとシャーロットの空中技、ビアンカのパワー殺法が全開となった。会場のフォード・フィールドに集まった5万9194人大観衆からは、何度も「これぞ名勝負!」のチャントが上がった。

 試合途中にはビアンカが左ヒザを負傷するアクシデント。それでも試合に復帰し、アスカにフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)を決めていたシャーロットに回転スプラッシュを見舞った。シャーロットはビアンカにもフィギュアエイトを仕掛けるも、アスカがブリッジの体勢だった女王様に毒霧噴射。すかさず王者はビアンカにハイキックを放った。これをビアンカがかわしてクルリと丸め込み3カウント。前王者のビアンカが王座に返り咲いた。

 歓喜のビアンカに対し、王座陥落のアスカは悔しさを爆発させた。その時だ。入場テーマが鳴り、イヨが「ダメージCTRL」の相棒ベイリーとともに走って登場。ベイリーがMITBのブリーフケースでシャーロットとアスカを殴りつけると、リングに入ったイヨは新王者ビアンカの左ヒザにブリーフケースで一撃だ。さらに頭にも一発食らわすと、ビアンカはダウンした。

 大チャンスにイヨはキャッシュイン(挑戦権行使)を宣言。レフェリーもこれを認めてゴングが鳴ると、十八番のムーンサルトプレスだ。コーナー上段から鮮やかに舞ってビアンカを圧殺。大観衆の「1、2、3!」のコールを受けながら、見事に3カウントを奪った。
 
 イヨは歓喜のジャンプを繰り返し、ベルトを掲げた。WWEでシングルの最高峰王座奪取は初めてで、名実ともに「世界一の女子プロレスラー」となった。イヨはベイリーに抱き着いて喜びを分かち合った。同じく「ダメージCTRL」の仲間で負傷欠場中のダコタ・カイもリングに上がって、イヨと抱擁した。

 悪のユニット「ダメージCTRL」が登場したのは1年前の「サマースラム」。1年かけて世界の頂点に上り詰めた〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟を、大観衆も拍手と歓声でたたえた。