エンゼルスの大谷翔平投手(29)の疲労蓄積を日米の野球ファンが心配する中、地元紙ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者は4日(日本時間5日)付で「大谷翔平は人間だが、エンゼルスは彼が疲れていてもプレーし続けることを必要としている」と題し、休みを与えられないチーム事情と大谷の立ち位置を解説した。

 大谷は3日(同4日)の本拠地でのマリナーズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場し、8回に2年ぶり2度目の40号ソロを弾丸ライナーで右翼席に放った。今季のメジャー一番乗りだ。投手では4回を3安打無失点も右手中指のけいれんで59球で降板した。

 7月27日(同28日)の敵地タイガース戦のダブルヘッダー第2試合と28日(同29日)の敵地ブルージェイズ戦でも足のけいれんなどで途中交代するなど、明らかに疲労はピークだ。

 ヘルナンデス記者は「ロケットのような勢いのあるホームランと100マイル(約160・9キロ)の速球は明白な事実を隠してきた。大谷翔平は疲れ果てているのだ」と断じるとこう続けた。

「彼は(チーム110試合中の)108試合に出場し、そのうち21試合で投打二刀流。彼は打席数も投球イニング数もエンゼルスで、他の選手とかなりの差をつけリードしている。疲れていて当然だ」

 エンゼルスが大谷をトレードしなかったことで、チーム再建に必要な若手有望株を獲得できず、さらには補強のために数少ない若手有望株を放出したため、29歳の大谷に対しすでに巨額の賭けをしているが、今やさらなるギャンブルが必要だという。

「彼らは、大谷が限界点を超えないギリギリの限界まで体を追い込んでくれることを期待しなければならない。他の選択肢がないからだ。大谷なしでは新しく加わったクロンとグリチェクに何の意味が? 大谷がいなかったら、トラウトが手首の手術から急いで復帰を図っていることに何の意味が? エンゼルスは大谷なしでは勝てないし、大谷もそれを知っているのだ」

 大谷は3日の試合後の会見で「休めるような試合はないと思う。できるなら全部出たい」とさらなるハードワークを誓った。110試合終了時点でワイルドカード圏内まで4ゲーム差と可能性を残しているエンゼルス。大谷頼みの賭けに勝つことができればいいが…。