天皇杯4回戦の名古屋戦(2日、CSアセット港サッカー場)で試合後にサポーターが〝暴徒化〟した問題で、浦和に対して厳しい声が出ている。

 今回の騒動は浦和が3失点で惨敗後に、数十人規模のサポーターが暴走。緩衝帯を突破して相手サポーター席へ向けて突進し、警備員を投げ飛ばしたり関係者ともみ合いになるなど危機的状況に陥り、警察まで出動する大騒動に発展した。

 浦和はこうした事態を受けて3日に「自クラブのファン・サポーターに対し秩序ある適切な態度を保持するよう努める義務を負う立場でありながら、この様な事態を招くこととなり誠に申し訳ございません」と謝罪を表明した。

 クラブとして対象者の処分を発表。立ち入り禁止エリアへの侵入を主導したサポーター31名に浦和の出場試合9試合への入場禁止、立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーターを統括するリーダー1名に対して同試合16試合への入場禁止、立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーター45名を厳重注意とした。

 だが、浦和サポーターは4月のJ1リーグ名古屋戦(豊田ス)でも警備員を暴行する事件を起こすなど、これまでサポーターのたび重なる〝愚行〟が問題視されている。そのため、同じJ1のクラブ関係者は「浦和はサポーターに甘すぎる。今回も悪質さを考えれば対象者は生涯出禁でもいいくらいだ」と浦和による処分の甘さを指摘。さらに浦和に対しても「これは極めて危険な事案。協会は厳罰を下してもいいのでは。犠牲者が出てからでは遅い」と憤りながら厳罰を求めた。

 協会は今回の件に関して「事実確認中」としており、相応の時間をかけて処分を検討する構え。大惨事が起きる前に、日本サッカー界全体に再発防止が求められる。